十二世紀宗教改革―修道制の刷新と西洋中世社会

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十二世紀宗教改革―修道制の刷新と西洋中世社会

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  • サイズ A5判/ページ数 565,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766421347
  • NDC分類 192.3
  • Cコード C3022

出版社内容情報

本書は、十六世紀宗教改革と同じ方向性を持つが、『ベネディクトゥス戒律』 への回帰、西欧修道理念の生活への回帰に焦点を当てる。

中世宗教学の金字塔
『ベネディクトゥス戒律』 への回帰、
その西欧修道理念に基づく生活への回帰に、
十二世紀宗教改革の真の姿を見る。

「宗教改革」 とはかつて、十六世紀初頭におけるローマ・カトリックの 「腐敗」 に対して異論や批判を唱えるプロテスタント思想家とそれに同調する人々によるキリスト教内の新宗派確立の動きを指していた。しかし、こうしたプロテスタント諸勢力の登場により、キリスト教は救われ、ヨーロッパもまた初期近代世界へと移行したとする旧説は撤回されねばならない。プロテスタント諸派やそれを受け入れた諸国家が改革を進めていたのと同様に、同時期にカトリック側も改革を進め、ギリシャ正教会でも本山のコンスタンティノープルがオスマン帝国の手に陥落するという大事件を受けて大きな変化を経験することになった。宗教改革にとってルターの登場が一つの契機となったことは確かだが、改革運動は、それぞれのセクトのなかで進展していたのである。

本書 『十二世紀宗教改革』 も、本質的にこうした近年の十六世紀宗教改革の捉え方と同じ方向性を持つ。つまり、一般に流布しているシトー会による刷新のみに焦点を当てるのではなく、いずれもその淵源をたどれば、修道生活の成立以来流布していたさまざまな規定をもとに六世紀にモンテ・カッシーノ修道院で成立した 『ベネディクトゥス戒律』 の読み直しへと辿り着く、「黒い修道士」 たちの 「内部からの」 制度的また精神的改革をさして 『十二世紀宗教改革』 のメインテーマへと帰着するのである。

『ベネディクトゥス戒律』 への回帰、その西欧修道理念に基づく生活への回帰に、十二世紀宗教改革の真の姿を見る中世宗教学の金字塔。

日本語版刊行に際して  ジャイルズ・コンスタブル
 序文
 監訳者序文  高山 博
 省略記号一覧
 凡例

第1章 導 入
第2章 さまざまな改革者
第3章 改革の類型とその条件
第4章 改革のレトリック
第5章 改革の現実1 共同体内の変動
第6章 改革の現実2 修道活動と世俗社会
第7章 改革の霊性
第8章 十二世紀社会のなかで

 訳者解説 十二世紀変革論の現在  小澤 実

 註
 研究文献目録
 教皇文書索引
 聖書章句索引
 事項索引

【著者紹介】
ジャイルズ・コンスタブル
プリンストン高等研究所名誉教授
1929年ロンドン生。PhD(ハーヴァード大学)。アイオワ大学教授、ハーヴァード大学教授、同付属ダンバートン・オークス研究所所長、プリンストン高等研究所教授を歴任。アメリカ中世学会やアメリカ哲学協会のフェローに加え、フランスの碑文文芸学士院、イタリアのリンチェイ国立学士院、ドイツのバイエルン学士院、イギリス学士院外国人会員などもつとめる、名実ともに中世宗教史の泰斗である。著作に <i>Monastic Tithes from their Origins to the Twelfth Century</i> (Cambridge, 1964), <i>The Letters of Peter the Venerable</i>, 2 vols.(Cambridge, Mass, 1967), <i>Renaissance and Renewal in the Twelfth Century</i>, ed. with …

内容説明

中世宗教学の金字塔。『ベネディクトゥス戒律』への回帰、その西欧修道理念に基づく生活への回帰に、十二世紀宗教改革の真の姿を見る。

目次

導入
さまざまな改革者
改革の類型とその条件
改革のレトリック
改革の現実(共同体内の変動;修道活動と世俗社会)
改革の霊性
十二世紀社会のなかで

著者等紹介

コンスタブル,ジャイルズ[コンスタブル,ジャイルズ] [Constable,Giles]
プリンストン高等研究所名誉教授。1929年ロンドン生。PhD(ハーヴァード大学)。アイオワ大学教授、ハーヴァード大学教授、同付属ダンバートン・オークス研究所所長、プリンストン高等研究所教授を歴任。アメリカ中世学会やアメリカ哲学協会のフェローに加え、フランスの碑文文芸学士院、イタリアのリンチェイ国立学士院、ドイツのバイエルン学士院、イギリス学士院外国人会員などもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ノルノル

5
西洋中世史学徒を自認する者すべてが読むべき書。ブロック、ハスキンズ、ホイジンガなど、西洋中世史やるならテーマ問わず読んでおくべきものがいくつもあるが、コンスタブルの本書もそれにあたる。特に本書を無視して中世宗教史やるなどありえない。さらに錚々たる「若手」訳者陣。一部訳語で?となる箇所もあるが、原著を読んだ者からすると、コンスタブルの思考・論理・文体を日本語にするのがどれほど大変かわかると思う。訳者解説も歴史学の翻訳本の見事なお手本。アメリカの西洋中世史学の精髄を知る上でも非常に重要な研究。2019/01/10

じろ

0
名著2014/10/19

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