出版社内容情報
居住用不動産・地域経済・情報化と経済活動など都市経済学の幅広い分野をテーマにした最新の研究成果や学術的位置づけ・背景も紹介。
▼都市・空間経済学の最先端!
住宅、税・金融、地域振興・観光、情報化など、
現代日本経済の重要課題を取り上げ
理論、実証、政策の各面から分析する。
新進気鋭の若手研究者16人による研究成果。
<b>序 文</b>
<b>第?T部 居住用不動産の分析</b>
<b>第1章 住宅資産と家計の消費行動</b> 直井道生
第1節 はじめに
第2節 住宅資産と家計の消費行動
第3節 都道府県別データによる実証分析
第4節 マイクロデータによる実証分析
第5節 おわりに
<b>第2章 不動産相続における子どもの属性</b>
<b>――同居か別居かで異なる親の選好</b> 石野卓也
第1節 はじめに
第2節 不動産相続の背景
第3節 データ
第4節 推定
第5節 おわりに
<b>第3章 日本での世代間所得移転と住宅取得タイミング</b> 三好向洋
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 推定
第4節 推定結果
第5節 まとめ
<b>第?U部 税制と不動産の分析</b>
<b>第4章 住宅ローン減税と持家の資本コスト</b>
<b>――ベイジアン可変パラメータモデルによる接近</b> 隅田和人
第1節 はじめに
第2節 住宅ローン減税制度
第3節 先行研究
第4節 期待住宅価格上昇率と住宅ローン減税の効果
第5節 おわりに
<b>第5章 消費税と給付つき税額控除のマイクロ・シミュレ-ション分析</b>
白石憲一
第1節 はじめに
第2節 全国消費実態調査から見た世帯の状況
第3節 諸外国の給付つき税額控除制度の概要
第4節 シミュレーションの手順
第5節 実証分析結果
第6節 おわりに
<b>第?V部 商業不動産の分析</b>
<b>第6章 不動産証券化市場における取得時鑑定評価額の研究</b> 福井康子
第1節 はじめに
第2節 使用するデータ
第3節 推計モデル
第4節 分析結果
第5節 おわりに
<b>第7章 企業不動産 (CRE) マネジメント</b>
<b>――セール・リースバック手法の活用と税に関する留意点</b>
芦谷典子
第1節 はじめに
第2節 セール・リースバックの仕組み
第3節 セール・リースバック実施前後の物件運営コスト
第4節 セール・リースバックのコスト削減効果
第5節 おわりに
<b>第?W部 地域経済の分析</b>
<b>第8章 世界遺産登録と観光動向</b>
<b>――日本の10事例から</b> 澤村明
第1節 はじめに
第2節 問題意識
第3節 世界遺産登録で観光客増を望む声
第4節 先行研究
第5節 研究手法
第6節 検証結果
第7節 その他3事例について
第8節 政策的インプリケーションと残された課題
第9節 鎌倉「不登録」ショック問題
第10節 おわりに
<b>第9章 ベトナムの地域間労働移動に関する考察</b>
<b>――システム・アプローチによる集計データ分析</b> 菊池正
第1節 はじめに
第2節 移動モデルの設定
第3節 ベトナム労働人口移動の推定結果
第4節 ベトナム労働移動の20年間(1989-2009年)のダイナミック
な変化
第5節 おわりに
<b>第10章 地方中核都市のマクロ経済動向と日本全体との関係</b>
<b>――備後地域を例に</b> 塚原一郎
第1節 はじめに
第2節 景気概況の比較
第3節 物価と生産の比較
第4節 上場企業の株価
第5節 おわりに
<b>第?X部 空間経済の分析</b>
<b>第11章 非対称な空間競争モデルによる企業・地域の発展と衰退の分析</b>
奥村保規
第1節 はじめに
第2節 モデル
第3節 品質改善の効果
第4節 移動費用下落の効果
第5節 おわりに
<b>第12章 円周空間における公共財の最適供給と分布</b> 呉逸良
第1節 はじめに
第2節 円周空間モデル
第3節 単一公共財の最適供給
第4節 複数地点公共財設置の最適条件
第5節 τと公共財最適分布との関係
第6節 おわりに
<b>第13章 ホーマー・ホイトの扇形理論――抽象的地表と現実世界</b>
渡邊圭一
第1節 はじめに
第2節 土地経済学者への歩み
第3節 扇形理論の展開
第4節 まとめ
<b>第14章 経済地理シミュレーションモデルの構築と利用</b> 早川和伸
第1節 はじめに
第2節 GSMとは
第3節 シミュレーション分析
第4節 おわりに
<b>第?Y部 情報化と経済活動</b>
<b>第15章 発展途上国のICT普及と経済発展</b> 山崎将太
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 まとめと今後の研究課題
<b>第16章 中小企業における情報化と企業情報の開示</b> 新倉博明
第1節 はじめに
第2節 先行研究
第3節 分析の枠組み
第4節 データ説明
第5節 分析手法
第6節 各変数について
第7節 分析結果
第8節 おわりに
索 引
執筆者紹介
【著者紹介】
隅田 和人
東洋大学経済学部准教授
1997年慶應義塾大学総合政策学部卒業、1999年同大学大学院経済学研究科修士課程修了、2002年同博士課程単位取得退学。博士(経済学)。2002年金沢星稜大学経済学部専任講師、2008年同准教授を経て、2013年より現職。専門は計量経済学、住宅市場分析。
主な業績:「住宅ローン減税の東京都区部中古マンション価格に及ぼす影響についての実証分析――エラー修正モデルによる接近」『応用地域学研究』8(2)、2003年;「住宅価格変動の計量経済分析――地域データを用いた非定常パネル・データ分析」蓑谷千凰彦・牧厚志編『応用計量経済学ハンドブック』朝倉書店、第8章、2010年ほか。
内容説明
住宅、税・金融、地域振興・観光、情報化など、現代日本経済の重要課題を取り上げ、理論、実証の両面から分析する都市・空間経済学の最新研究。
目次
第1部 居住用不動産の分析
第2部 税制と不動産の分析
第3部 商業用不動産の分析
第4部 地域経済の分析
第5部 空間経済の分析
第6部 情報化と経済活動
著者等紹介
隅田和人[スミタカズト]
東洋大学経済学部准教授。1997年慶應義塾大学総合政策学部卒業、1999年同大学大学院経済学研究科修士課程修了、2002年同博士課程単位取得退学。博士(経済学)。2002年金沢星稜大学経済学部専任講師、2008年同准教授を経て、2013年より現職。専門は計量経済学、住宅市場分析
直井道生[ナオイミチオ]
慶應義塾大学経済学部准教授。2001年慶應義塾大学経済学部卒業、2003年同大学大学院経済学研究科修士課程修了、2006年同博士課程単位取得退学。博士(経済学)。2003年慶應義塾大学経済学部研究助手、2006年同大学大学院商学研究科特別研究講師、2008年同大学経済学部特別研究講師、2010年東京海洋大学海洋工学部助教を経て、2013年より現職。専門は都市経済学、応用計量経済学
奥村保規[オクムラヤスノリ]
阪南大学経済学部准教授。2001年横浜市立大学商学部卒業、2003年慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了、2007年同博士課程単位取得退学。博士(経済学)。2004年慶應義塾大学経済学部研究助手、2006年財団法人三菱経済研究所研究員、2008年神奈川大学経済学部特任助教、2010年阪南大学経済学部専任講師を経て、2011年より現職。専門は理論経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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