内容説明
源流から大河へ慶應内池民法学とのその承継。門下生を中心とした15編の結集。内池博士の法律行為論も所収。
目次
無意識的不合意と錯誤との関係について―意思表示解釈の原理をめぐり
民法九七条・五二六条における基本的問題の設定―基本的問題の提起(基本的態度決定)
承諾の効力と契約成立時期の問題―民法九七条に関連して
債権譲渡から債務引受・契約譲渡へ
詐害行為の類型と法規範の構造―「類型論」から「重層的規範構造論」へ
動機の錯誤の法的顧慮における内容化要件と考慮要素
一一七条の定める無権代理人の責任
意思表示の再生可能性―意思表示の効力発生時期をめぐって
民法描写における債権の方向性
時効援用の信義則違反・濫用法理の問題性
現代における法典の擁護―法典悲観主義に抗して
日本型コーポレート・ガバナンスの原型―取締役と監査役の起源をめぐって
請負代金債権を担保する留置権の第三者効―転用物訴権をめぐる議論との交錯から
瑕疵担保責任における解除及び修補に代わる損害賠償請求
独立期メキシコにおける法典化前提要件の生成―中世スペイン法思想とフランス啓蒙思想、立憲主義と民法典
民法改正における規範的意思主義と合意主義の相克―法律行為における「意思」の妥当根拠をめぐって
PTSDの裁判例と消滅時効・除斥期間
抵当権時効と所有権の取得時効
著者等紹介
森征一[モリセイイチ]
常磐大学・常磐短期大学学長、慶應義塾大学名誉教授
池田真朗[イケダマサオ]
慶應義塾大学大学院法務研究科教授・法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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