内容説明
暖かな対話による心のケアのための理論的原点。哲学、心理学、教育学、法学、精神医学、看護学、宗教などの専門家が、精神対話のための課題を説く必携の書。
目次
1(老いと医学―老化についての医学的考察;法と生命倫理の諸問題―最近の動きから;現代社会における不登校;笑い学のすすめ―「笑い力」について;メンタルヘアとは何か ほか)
2(出会いから―次へつながる一期一会;精神対話士が伺いましょう―現代社会における精神対話士の活動;宗教と精神対話士の営み―象徴と言語を手がかりとして;精神疾患の患者に対する精神対話士によるメンタルケアの特長について;精神対話士は何故人の心を癒すのか―「接し方の留意点」の考察)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ayu1025
0
読むのにすごく時間がかかった。印象に残ったのは、自殺の考え方。「死んではだめ」「生きてさえいればいい」というのはよく聞く言葉だが、なんだかありきたりで無責任で、自殺したい人を止められる言葉じゃないなと思っていた。私も自分のことを死んでもいい存在だと考えた時期もあった。この本に「善人、悪人、自然の恵み、災害など、現世において存在するものは存在理由をもっておりそれだけで意義があると考えられている。その意義ある存在を自ら否定することは原則論的には許されないこと。」とあり、あぁ、そういうことかとようやく思えた。2019/02/21