内容説明
詩人・吉増剛造が慶應義塾大学で教鞭をとった―。映像と色あざやかな授業譜を駆使しておこなわれた「詩学講義」の書籍化。中原中也、石川啄木、柳田國男、田村隆一、武満徹、ラフカディオ・ハーン、萬鐵五郎、深澤七郎、瀧口修造、エミリー・ディキンスン、ニーチェ、芭蕉、宮澤賢治、そして萩原朔太郎。詩人たちの「声」と「音楽」がこだまする、キセキの講義録。
目次
1 中原中也からはじめて
2 石川啄木へ
3 柳田國男の声の方へ
4 裸の異語へ
5 歌の足音の方へ
6 瀧口修造ノート、道路へ
7 耳なし芳一の方へ
8 一ふき風の木の葉しづまる(芭蕉)
9 萩原朔太郎―ヴィジョンの下底
10 萩原朔太郎―恐ろしい山、詩の穴
著者等紹介
吉増剛造[ヨシマスゴウゾウ]
1939年東京生まれ。詩人。1963年慶應義塾大学文学部国文科卒業。在学中から「三田詩人」「ドラムカン」を中心に詩作を試みる。60年代末より詩の朗読を始め、世界各地で先鋭的なパフォーマンスをおこなう。近年は銅板オブジェや写真、映像作品も手掛ける。主な作品に『黄金詩篇』(1970年、高見順賞)、『オシリス、石ノ神』(1984年、現代詩花椿賞)、『螺旋歌』(1990年、詩歌文学館賞)、『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(1998年、芸術選奨文部大臣賞受賞)、『表紙omote‐gami』(2009年、毎日芸術賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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