ベンサム―功利主義入門

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  • サイズ B6判/ページ数 262,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766420036
  • NDC分類 133.4
  • Cコード C3010

内容説明

現代のさまざまな分野に、実践・理論の両面で大きな影響を及ぼしているジェレミー・ベンサム(1748‐1832)。本書は、彼の厖大な草稿類を整理・校訂するベンサム・プロジェクトを牽引し、新著作集の編集主幹をつとめる、「世界一ベンサムを知る」著者による本格的な入門書である。苦痛と快楽が基礎づける原理(功利性の原理)による立法の科学を構想し、共同体の幸福=「最大多数の最大幸福」を目指したこの思想家の全貌を平易に解説し、従来触れられてこなかった宗教と性、拷問に関する理論に言及するなど、最新の研究成果をもとに彼の功利主義思想を体系的に論じる。詳細な読書案内とともに、ジョン・ロールズ『正義論』(1971)における功利主義批判以降のベンサム研究の動向を論じる訳者解説(小畑俊太郎執筆)を付した、新しい功利主義入門。

目次

第1章 ベンサムとは誰か
第2章 どのベンサムか
第3章 功利性の原理
第4章 パノプティコン
第5章 政治的誤謬
第6章 宗教と性
第7章 拷問

著者等紹介

スコフィールド,フィリップ[スコフィールド,フィリップ][Schofield,Philip]
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン法学部教授。ベンサム・プロジェクトディレクター。ベンサム著作集ジェネラル・エディター。国際功利主義学会幹事。1958年生まれ

川名雄一郎[カワナユウイチロウ]
京都大学白眉センター特定助教、PhD in Political Science。思想史専攻。1976年生まれ。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン政治科学部博士課程修了

小畑俊太郎[オバタシュンタロウ]
首都大学東京都市教養学部法学系助教、博士(政治学)。政治思想史専攻。1975年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

21
09年初出。彼が重視していたのは、不合理や偏見を突き崩し、より良い法律、慣習、制度、考え方を提示することを通じて、人間の状態を改善するために実用的なものや役に立つもの(ⅴ頁~)。民法の究極的な目標:功利性の副次目的=生存、豊富、安全、平等を最大化(11頁)。監獄原理を奉じたパノプティコンは監獄、精神病院、病院、学校、救貧院、工場に採用(15頁)。現代日本では特定秘密保護法で権力側は国民を監視できるが、装置としてのパノプティコンと悪法の類似性をも思わざるを得ない。2015/06/30

masabi

12
功利性やパノプティコンで有名なベンサムについての入門書。筆者はベンサム研究の泰とでベンサム、功利性、パノプティコン、政治的誤謬、宗教と性、拷問について分かりやすく書いている。200年前の思想にも関わらず現代でも姿を変えて、あるいはそのままでも通用するベンサムが抱いた問題点を追うことができる。2014/12/25

左手爆弾

5
これは入門書ではない、繰り返す、これは入門書ではない。ベンサムの小伝からテキストの編纂状況、功利性の原理や政治改革など、哲学者であり実務家でもあるベンサムの思想の全体像を描き出す。それゆえ、内容は盛りだくさんで、筆者の知的な言い回しも含めて、読みやすいとは言いがたい。一貫して明らかなのは、ベンサムがコモン・ローを批判し、功利性の原理に基づく新しい完全な法体系の構築を目指すというかなりラディカルな立場であったということだ。もちろん、彼はその問題を誤謬などの論理学的視点からも分析している。2018/01/24

zunzun

3
功利主義はいいとおもう、というと人から非情な人間といわれることが多い。利益を重視したり、少数の人間を軽視していると考えられているからだ。しかし、90年代以降の研究の進展(《修正主義》という)から、ベンサムが冷徹で非人間的でないことが判明した。彼の思想はロールズなどのリベラリズムにも重なるところがあるという。但しこの本の著者は「リベラリズム」と「功利主義」はやはり違うとしてきする。この辺り、以前紹介した仏教の本にもあった過去の人物を現代にも通用する人物として紹介してしまう誤りに似たものを感じる。2023/12/15

Kiefer

2
ベンサムといえば「最大多数の最大幸福」の原理ばかりが強調されて誤解されがちだが、功利性の原理には生存、豊富、安全、平等、これら4つの「副次的目的」があることに注目したい。 歴史上の人物としての説明や、現代の課題とも関連した議論もされている。 個人的には、最後の「オート・アイコンは何を表象しているのであろうか」という問いかけが面白く感じた。(実際に見に行ったことがあるので)

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