内容説明
医療、瞑想、教育、哲学、宗教の現場の視点から、霊性文化の動向を探り、そのあるべき姿を問う。
目次
スピリチュアリティとは何か―現代文化の霊性的諸相
1 こころといのちのケア(スピリチュアリティとセラピー文化;現代医療文化におけるスピリチュアリティの位相―スピリチュアリティの医療化を批判しながら)
2 瞑想する身体(瞑想の諸伝統を俯瞰する;「スピリチュアルな探求」としての現代体操ヨーガ)
3 霊性探求の光と闇(教育におけるスピリチュアリティ―その成立と展開;新宗教運動とスピリチュアリティ・ブーム)
4 魂のエコロジー(スピリチュアリティへの心理学的アプローチ;哲学とスピリチュアリティ―マルセルの場合)
著者等紹介
樫尾直樹[カシオナオキ]
慶應義塾大学文学部准教授。宗教学専攻。慶應義塾大学経済学部卒。東京大学大学院人文科学研究科宗教学・宗教史学専攻博士課程修了。早稲田大学・東京外国語大学助手、フランス国立高等研究院客員教授等を経て、現職。祭り・民俗芸能や新宗教運動の人類学的調査研究等の後、日本、韓国、フランス等をフィールドとして、自らも毎日坐禅と道教瞑想を実践しながら比較瞑想論と宗教間対話論を研究し、瞑想行の一般理論構築を目指している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。