内容説明
井筒俊彦に教えを受け、彼と共働した教え子・同僚による貴重な回想と、一線で活躍する研究者による主要著作の書評とでたどる、戦後イスラーム研究史における井筒俊彦の軌跡。
目次
第1部 回想の井筒俊彦(多元的文化への偏見のない関心―井筒俊彦を引き継ぐために;鎌倉、軽井沢、テヘラン;共生の思想を模索する;井筒俊彦の知を求める旅―モントリオール、エラノス会議、そしてテヘラン;井筒俊彦の本質直感)
第2部 私の一冊(『アラビア語入門』―「井筒言語学」の曙光;『イスラーム生誕』―ムハンマド伝をめぐって;『コーラン』と『コーランを読む』―コトバの深奥へ;『意味の構造』―意味論的分析によるクルアーン読解;『イスラーム文化』―雄弁な啓蒙と呑みこまれた言葉;『イスラーム思想史』―砂漠の思想か共生の思想か;『イスラーム哲学哲学の現像』―神秘主義と哲学の融合、そして「東洋」をめぐって;『存在認識の道』―井筒東洋哲学を支えるもの;『ルーミー語録』―その意義をめぐって)
著者等紹介
坂本勉[サカモトツトム]
慶應義塾大学名誉教授。1945年生まれ。1975年、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
松原秀一[マツバラヒデイチ]
慶應義塾大学名誉教授、フランス国立ポワティエ大学名誉博士、レジオンドヌール勲章(シュヴァリエ)受勲。1930年生まれ。1954年、慶應義塾大学大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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