内容説明
東アジア近代法思想の基盤にはどのような特徴がみられるのか。韓国の憲法思想に焦点をあて、西洋近代法思想の受容やその過程で現れた日本や中国の影響を分析。翻って韓国に影響を与えた近代日本の国家形成と法思想形成について問い直す。
目次
序 近代国際社会と東アジア
第1章 世界観転換に伴う東アジア的特徴
第2章 日本における進化論と国法学の連関性
第3章 朝鮮開化期における人権思想の継受と国家観の形成
第4章 大韓帝国から大韓民国へ
第5章 1905‐1910年の韓国留学生雑誌における国家・法の思想
第6章 日本経由でのドイツ国法学受容
第7章 大韓民国臨時政府の憲法思想
第8章 第一共和国憲法制定とその思想的背景
終章 東アジアにおける近代と現代
著者等紹介
國分典子[コクブンノリコ]
筑波大学人文社会系教授。法学博士(Universit¨at Erlangen‐N¨urnberg)。慶應義塾大学大学院法学研究科公法学専攻後期博士課程単位取得退学。専門領域、比較憲法(韓国憲法)、法思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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