内容説明
路傍の木陰にひと息つく古の旅人のように、来しかたを振りかえりながら、詩について、また詩をとおして思いを綴った旅のエッセイ。
目次
1章 ケンブリッジ、冬の旅から(昔の手帖をめくるセーヌ河岸;浮世、忘れぬケンブリッジ;ガウンをまとった居候 ほか)
2章 山里からニューヨークへ(霧の河原にかくれ棲む;那由多亭の雨戸をとざす;ホワイト・プレインズのとまどい ほか)
3章 詩想の泉をもとめて(花筏は心のなかを流れる;風神に吹かれて鵜は魚をとる;播隆は阿弥陀仏を見る ほか)
終章 渚にゆきかう(旅のおわり―福江島にて)
著者等紹介
井上輝夫[イノウエテルオ]
詩人、慶應義塾大学名誉教授。1940年兵庫県西宮市夙川生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒。同大学院を経て、ニース大学で博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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