内容説明
急速に高齢化が進む日本。健康は誰しもの関心事。全国さまざまな事例をよく見ると、健康でかつ医療費が低い地域の背景に、また、複雑な医療問題が見事に解決された背後に「コミュニティのちから」が存在する。そのちからをどう発揮させて「いいコミュニティ」をどう作るか。豊富な事例に基づいてそのレシピを示す。
目次
はじめに―「コミュニティのちから」が社会を変える
第1章 長野県の保健補導員コミュニティ―女性の五人の一人が参加している“不思議”な地域組織(長寿で医療費の少ない「理想郷」;第三の選択肢―住民の手による健康づくり ほか)
第2章 “遠慮がちな”ソーシャル・キャピタルの発見(ソーシャル・キャピタルという考え方;保健補導員コミュニティのソーシャル・キャピタル ほか)
第3章 「コミュニティのちから」で「コミュニティのちから」を育てる(パートナーシップのまちづくり―長野県茅野市;行政と住民で築く“認知症ケアコミュニティ”―福岡県大牟田市 ほか)
第4章 「いいコミュニティ」の作り方(組織としてのコミュニティ;保健補導員の「ルール」「ロール」「ツール」 ほか)
著者等紹介
今村晴彦[イマムラハルヒコ]
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科研究員、SFC研究所上席所員。1979年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、出版社勤務。企業や健康保険組合向けのヘルスケアサービスの企画・運営に携わる。2008年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。現在は同研究科の博士課程にも在籍し、長野県をはじめ全国各地を舞台に、地域コミュニティの仕組みと健康・医療との関係について研究
園田紫乃[ソノダシノ]
慶應義塾大学先導研究センター共同研究員、SFC研究所上席所員(訪問)、株式会社メディヴァ勤務。1984年、鹿児島県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。在学中米国ブリンマー大学交換留学。2009年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了後、内閣府経済社会システム付政策調査員として政府・企業・市民参加型の公共サービスを支える仕組みについて調査。2010年6月、株式会社メディヴァ入社。患者視点での医療変革に取組む
金子郁容[カネコイクヨウ]
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、総合政策学部教授、SFC研究所所長。1948年、東京都生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。スタンフォード大学Ph.D.、ウィスコンシン大学コンピュータサイエンス学科準教授、一橋大学商学部教授等を経て1994年より慶應義塾大学教授。専門は、情報組織論、コミュニティ論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がっち
koyo
yuka_tetsuya
hasemari
Ishida Satoshi