内容説明
シェイクスピアが生きた時代。それは、エリザベス1世が即位し、文学・演劇・音楽の諸分野が隆盛を誇ったイギリス・ルネサンス黄金時代である。この時代の王侯貴族の人間模様を背景に人間性の本質を鋭く描いた数多くの作品には、優れた言語表現、無数の名言がちりばめられている。本書は、代表作の名言の数々からその文体論の研究まで、シェイクスピアを多角的にみつめ、その奥深い世界を探求した、著者渾身の一冊。
目次
1 シェイクスピアに親しむ(身近な演劇人シェイクスピア;恋に妖精の魔法や惚れ薬;怨み骨髄シャイロック ほか)
2 シェイクスピアの知恵袋―心の琴線に触れる名せりふ(生きるか、死ぬか、そこが問題なんだよ―『ハムレット』;彼は欠点と長所が釣り合っている―『アントニーとクレオパトラ』;愚か者は自分が賢いと思い、賢い者は自分が愚かだと思う―『お気に召すまま』 ほか)
3 シェイクスピアの文体もしくは筆癖(シェイクスピアの言語;省略法;反復法 ほか)
著者等紹介
田中實[タナカミノル]
1934年生まれ。慶應義塾大学大学院修了。大東大、慶應大、早稲田大の教壇に立ち、現在、大東文化大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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