出版社内容情報
イングランド一国史観を超えて、ブリテン諸島諸地域の構造的関係を視野に20世紀後半のブリテン諸島の諸相を探り、その実像に迫る。
帝国の終焉。新たな歴史への闘い。
イングランド一国史観を超えて、ブリテン諸島諸地域の構造的関係を視野に、政治、経済、社会、文化の変容を描く「ブリテン諸島」の通史。ローマ帝国時代からはじまったブリテン諸島歴史の叙述が、本巻で結末を迎える。
この国は「何」であったのか――
ブリテン諸島の住民とはいったい「誰」なのか――
20世紀後半をめぐるブリテン諸島の諸相を探りながら、その実像に迫る。
日本語版に寄せて(ポール・ラングフォード)
監修者序文(ポール・ラングフォード)
日本語版監修者序文(鶴島博和)
図版一覧
序 論 キャスリーン・バーク
第1章 統治者、統治、統治される者―― 一九四五年以降のイギリス政治 ジョン・ターナー
第2章 経済成長、経済衰退 ジム・トムリンソン
第3章 伝統と変容 イギリスにおける社会と市民社会、1945~2001年
ジョゼ・ハリス
第4章 二つの文化か、一つの文化か、それともたくさんの文化か? ピーター・マンドラー
第5章 1945年以降のイギリスと世界 衰退の物語かそれとも変容の物語か デイヴィッド・レノルズ
第6章 アイルランド、1945~2001年 「希望と歴史」の間で
結論 世紀末
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索引
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訳者一覧
【著者紹介】
キャスリーン・バーク
ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ、近現代史教授
主要業績 ‘Goodbye, Great Britain’: The 1976 IMF Crisis(Alec Cairncrossとの共著、1992);Troublemaker: The Life and History of A.J.P. Taylor (2000).
内容説明
第一一巻は、第一〇巻に続き、二〇世紀を扱う。特に「帝国」の終焉の足音が聞こえ始めた一九四五年以降の、完全なる「帝国」からの撤退、冷戦、ヨーロッパとアメリカ合衆国との関係、ポンドの下落、ナショナル・アイデンティティの問題、連合王国の存在意義、アイルランド問題等を主題として取り上げながら、結局、この国は「何」であったのか、ブリテン諸島の住民とはいったい「誰」なのかを総括し、その実像に迫る。
目次
第1章 統治者、統治、統治される者―一九四五年以降のイギリス政治
第2章 経済成長、経済衰退
第3章 伝統と変容―イギリスにおける社会と市民社会、一九四五~二〇〇一年
第4章 二つの文化か、一つの文化か、それともたくさんの文化か
第5章 一九四五年以降のイギリスと世界―衰退の物語かそれとも変容の物語か
第6章 アイルランド一九四五~二〇〇一年―「希望と歴史」の間で
結論 世紀末
著者等紹介
バーク,キャスリーン[バーク,キャスリーン] [Burk,Kathleen]
ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ、近現代史教授
鶴島博和[ツルシマヒロカズ]
熊本大学教授
西沢保[ニシザワタモツ]
帝京大学経済学部教授。一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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