内容説明
イングランド一国史観を超えて、ブリテン諸島諸地域の構造的関係を視野に、政治、経済、社会、文化の変容を描く画期的通史。本書第一〇巻では、ヴィクトリア女王が死去した一九〇一年から第二次チャーチル内閣成立の一九五一年までを対象としている。二つの大戦、労働党政権の成立と福祉国家の形成、インドの独立とコモンウェルスの再編、大衆消費社会の誕生―。これら時代の転換をつくったキーワードを追いながら、帝国の最盛期が再編を繰り返しつつ、徐々に終焉に向かう過渡期の五〇年を展望する。
目次
序論 中間点―半世紀のブリテン諸島と「帝国」
第1章 ブリテン諸島/イギリス帝国―二重の委任/二重のアイデンティティ
第2章 統治者の選出/選ばれた者の統治
第3章 イギリス的やり方と目的
第4章 イギリス人であること―信条と文化
第5章 統合と分離―勝利の代償
第6章 後退する優位―イギリス経済
第7章 富、貧困、進歩
結論 衰退と進歩
著者等紹介
ロビンズ,キース[ロビンズ,キース] [Robbins,Keith]
ウェールズ大学ランピーター校前副学長
鶴島博和[ツルシマヒロカズ]
FSA、FRHistS熊本大学教授
秋田茂[アキタシゲル]
大阪大学大学院文学研究科世界史講座教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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