内容説明
「生き延びる」とは、生死を超えたところにある生とは何か?細胞生物学、医療人類学、遺体科学、比較動物学、労働問題研究、剣術、政治思想史、ロック研究、スポーツ社会学、武道研究―さまざまな切り口から「生き延び」を、そして生き延びる「生命」自体を浮き彫りにする。
目次
はじめに―この授業に生き延びがかかっていたもの
寿命について考える
今「追い込まれた末の死」を考える―精神科臨床実践をめぐる医療人類学
遺体科学の提唱
クリプトビオシス―隠された生命
貧困を生き延びるということ―労働・生命・自由
真剣勝負を生き抜いた武蔵の教え
「生き延びること」の政治経済学―グローバリゼーションと2つのザヴァイヴァル
生き延びるアート―ロックの名曲と「ネガティブなもの」の効用
エッジワークの社会学―人はなぜリスクを冒すのか
武の死生学
著者等紹介
高桑和巳[タカクワカズミ]
慶應義塾大学理工学部准教授。1972年生まれ。2002年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。2008年より現職。専攻は現代思想論・社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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