アラブ諸国の情報統制―インターネット・コントロールの政治学

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  • サイズ A5判/ページ数 287,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766415155
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C3031

出版社内容情報

グローバル化によるIT革命の波に直面する非民主主義体制であるアラブ諸国政府は、インターネットに対してどのような政策的対応を図っているのか。現地取材を重ねた著者が、各国の情報統制の現状を政治的な視点のみならず、統制を可能にする技術面からも分析。

内容説明

グローバル化、情報化の波に直面するアラブ諸国政府は、インターネットに対してどのような政策的対応を図っているのか。権威主義体制のアラブ諸国に長期滞在し、情報統制政策の立案・実施に係わる政府官僚・政府系機関幹部・ICT関連企業幹部への取材を重ねた著者が、各国の情報統制の現状を技術的・政治的な視点から詳細に分析。情報化の推進により経済的な利益を最大限に得つつ、同時に政治的リスクを最小限に抑制する、アラブ諸国の情報統制政策の実態をあきらかにする。

目次

序章 インターネット時代の非民主主義国家
第1章 情報化の波に直面するアラブ諸国
第2章 情報統制のパターン
第3章 コード層でのインターネット・コントロール
第4章 物理層でのインターネット・コントロール
第5章 インターネット・コントロール政策をみる視点
第6章 インターネット・コントロール志向型情報統制国家
第7章 インターネット・コントロール放棄型情報統制国家
第8章 アラブ諸国のインターネット・コントロール政策
終章 グローバル化とアラブ諸国

著者等紹介

山本達也[ヤマモトタツヤ]
名古屋商科大学外国語学部専任講師。1975年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。シリア国立アレッポ大学学術交流日本センター主幹・客員研究員、慶應義塾大学COE研究員(RA)などを経て、現職。専攻は、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kenji Suzuya

0
インターネットにおける情報統制について、従来の新聞やラジオとは異なる技術的特徴からの分析を試みた著作。技術面にはなかなか深く切り込んでいるあたり、独自性にはいたく秀でていると考えられる。ただ、この著作自体が5年前のものであり、分析内容としては10年弱も昔のものであるから、情報のアップデートをしなければ現状分析には役立てられないだろう。2013/07/17

Meroe

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レポート用。アラブ諸国の政府はインターネットについていかに経済的利益を引き出しながら,体制にとっての不利益を抑えるか,の観点でコントロール政策を行っている。イスラームとの関係も。現代のイスラーム知識人のありようは興味深い。2009/05/23

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