慶應義塾大学産業研究所選書 戦後労働史研究
早矢仕不二夫オーラルヒストリー―戦後労働史研究

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  • サイズ A5判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766414790
  • NDC分類 366.621
  • Cコード C3036

出版社内容情報

「オーラルヒストリー」の研究手法を用いて、旧同盟系労働組合の中心的オルガナイザーとして活躍した早矢仕不二夫(はやし・ふじお)氏の口述を編纂。資料が乏しく不明な部分が多かった中小企業の労働組合運動について、その実態・過程を明らかにする。

内容説明

終戦直後から労働運動に身を投じ、激動の半世紀を「現場」とともに駆け抜けた著者が、全金同盟の再建、東京金属の結成と拡大、生産性運動、統一労働協約の締結などを通して、中小企業労働運動の実態を克明に語る。労使双方から信頼された「生涯現役」オルガナイザーによる歴史の証言。

目次

第1章 戦後総同盟の様子と労働運動に入るきっかけ(昭和二十五年ごろまで)
第2章 東京金属の結成とオルグ活動の日々(昭和二十五年から)
第3章 労働運動と生産性運動(昭和三十年~)
第4章 統一労働協約の展開と地方産別リーダーとしての活動(昭和三十六年以降)
第5章 組合民主化運動の展開(昭和四十年~)
第6章 労働戦線統一と次世代プロパーへのメッセージ(昭和五十年代~)

著者等紹介

宅仕不二夫[ハヤシフジオ]
1921年東京都生まれ。47年日本労働組合総同盟入局、54年東京金属労働組合主事、64年東京同盟副会長、71年全金同盟東京地方金属副執行委員長、75年東京同盟会長、79年全金同盟東京地方金属執行委員長、82年全金同盟を定年退職

梅崎修[ウメザキオサム]
法政大学キャリアデザイン学部准教授。1995年神奈川大学経済学部経済学科卒業、97年大阪大学経済学研究科博士前期課程修了(経済学修士)、2000年大阪大学経済学研究科博士後期課程修了(経済学博士)、同年政策研究大学院大学オーラル政策研究プロジェクト研究員、2003年法政大学キャリアデザイン学部専任講師、2007年より現職

島西智輝[シマニシトモキ]
立教大学経済学部経済政策学科助教。2000年慶應義塾大学商学部卒業、2002年慶應義塾大学大学院商学研究科前期博士課程修了(商学修士)、2003年慶應義塾大学経商連携21世紀COEプログラム研究員(非常勤)、2006年慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学、同年立教大学経済学部経済政策学科助手、2007年より現職

南雲智映[ナグモチアキ]
慶應義塾大学産業研究所研究員・早稲田大学アジア太平洋研究センター(商学学術院総合研究所)助手。2000年立教大学経済学部経済学科卒業、2002年慶應義塾大学大学院商学研究科前期博士課程修了(商学修士)、2005年慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学、2005年慶應義塾大学産業研究所(有期)専任講師、2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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古本虫がさまよう

2
同盟系の組合オルグとして活躍した早矢仕氏の聞き語り形式の自叙伝であり、戦後の民主的労働運動史でもあり、戦後の労働運動の流れがよく理解できる。本書の刊行は二〇〇八年であるが、インタビューは平成十四年(2002年)から十五年(2003年)にかけて行われたという。 早矢仕氏以外に、同じ同盟系の組合運動家であった中條藏美氏、大木明石氏、佐々木毅氏、森成忠勇氏なども列席してのオーラルヒストリー。戦後、中国戦線から帰国し、ヤマサ農機具の工場に就職し、それから総同盟に入り、総評系組合とのバトルを展開していく。2022/01/04

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