内容説明
さまざまな政治思想を批判的に検討し、戦争を手段としない政治社会形成へ向けて、自らの意思で政治参加を志す個人を基盤とするシティズンシップの可能性を模索する。
目次
第1部 思想史的考察(カントの永久平和論と世界市民主義;love actually―あるいは政治と芸術との臨界;忘却としての権力―ポール・リクールのアーレント解釈における政治的逆説)
第2部 理論的考察(リベラリズム・メンバーシップ・同胞意識―正義に対する連帯か、共同体に対する連帯か;平等・自由・運―ドゥオーキン資源平等論の再検討;個人・国家・政治共同体―ウォルツァー正戦論における変化と持続)
第3部 事例的考察(救済・霊・預言―現代アメリカにおける福音派と政治;日本における「自由主義」の展開と芦田均―占領下中道政治とその思想的源流;ウーマン・リブの思想―主体と他者の関係をめぐる一考察)
著者等紹介
萩原能久[ハギワラヨシヒサ]
慶應義塾大学法学部教授。1956年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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