内容説明
多文化と多世代が交錯する現代社会を、世代と社会化の概念を軸に多角的に分析し、戦後日本の市民社会を摘出する気鋭の社会学論集。
目次
総論 多文化交差世界と市民意識
第1部 世代と社会化(“世代”の社会学的考察―“世代”の条件とその表象の変質;ユースカルチャーと時間―レトロスペクティブな若者文化の位相;再社会科とジェネラティビティ―向老世代のライフストーリーから)
第2部 社会化の場の変容―家族と教育の現代(IT型コミュニケーションと拡散的核家族―情報化と家族の変化のなかの社会化;不登校事例にみる親子関係の変容プロセス―親子のライフヒストリーの比較から;現代大学生の進学動機と職業観―ゆらぐ青年期とキャリアデザイン)
第3部 国際移動と社会化(「文化移民」―文化的活動をめぐる若者の国際移動;国際移動と再社会化―中国における日本人女性移住者の意識調査)
第4部 市民社会の時間・空間(松田道雄における転向と戦争経験―戦後市民主義の歴史的契機として;多文化・高齢社会におけるソーシャル・キャピタルの醸成と健康なまちづくり;まちづくりと市民意識―街並みをめぐる「公共性」の諸相)
著者等紹介
渡辺秀樹[ワタナベヒデキ]
慶應義塾大学文学部教授。1948年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学
有末賢[アリスエケン]
慶應義塾大学法学部教授。1953年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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