内容説明
欧米諸国・アジア/ラテンアメリカ・日本など、多文化社会化する国民社会における市民意識と、多文化主義の可能性に若手研究者が迫る。丹念な現地調査の成果を発信する。
目次
第1部 欧米諸国(オーストラリアの「アジア太平洋国家化」言説と多文化主義;アメリカにおけるヒスパニック系住民の市民意識と政治参加の動向;カナダにおける多文化市民意識の再構築―多文化主義・イスラム系移民・社会統合;ドイツの難民庇護と市民意識―教会味ールと国民国家;イギリス―エスニック・マイノリティのメディアとナショナル・アイデンティティ;多文化主義国家オーストラリア日本人永住者の市民意識―白人性・ミドルクラス性・日本人性;「ファミリー」を巡る言説とその政治―はワード豪連邦政府の新自由主義的家族政策と市民意識)
第2部 アジア/ラテンアメリカ(越境者から市民へ―タイ「山地民」の国籍管理を事例として;ナショナリズムの再構築―トルコの有権者の市民意識とナショナリズム;「民衆運動」から「市民活動」へ―チリ・都市部の住宅闘争の脱政治化と市民社会の発展;多文化・太民族主義国家ボリビアの市民意識の動態―アフロ系住民の文化復権運動か)
第3部 日本(「多文化社会」日本における移民の社会関係資本―滞日中国人の社会的ネットワークに注目して;“ウチナーンチュ”沖縄の外国人住民のもつ違和感)
著者等紹介
関根政美[セキネマサミ]
慶應義塾大学法学部教授。1951年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。博士(社会学)(慶應義塾大学)。専攻は、国際社会学、現代オーストラリア論
塩原良和[シオバラヨシカズ]
東京外国語大学外国語学部准教授。1973年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程学位取得退学。博士(社会学)(慶應義塾大学)。専攻は、社会学、国際社会学、オーストラリア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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