ケインズの思想―不確実性の倫理と貨幣・資本政策

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  • サイズ A5判/ページ数 377p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766414417
  • NDC分類 331.74
  • Cコード C3033

出版社内容情報

ケインズ経済学の成り立ちについて論じながら、経済学だけでなく、倫理思想と経済学史や政治哲学との密接な関係を明らかにすることによって、とらえにくいケインズの「思想構造」を明らかにする。

内容説明

マーシャルからケインズへの経済学の歴史的意味を辿り、彼らの主題が何であり、何を乗り越え、何を継承してきたかを検証。不確実性を克服し、雇用の安定を図るケインズ思想の起源を明らかにし、現代の文脈によみがえらせる。

目次

第1部 新古典派経済学の原点:マーシャル経済学の基礎(マーシャル経済学の社会思想的な背景;マーシャルの企業と市場の経済学;マーシャルの分配理論)
第2部 ケインズ経済学における革新(ケインズ政治経済学の主題;『貨幣論』(1930年)とケインズ革命の展開
雇用問題の主題化:『雇用・利子および貨幣の一般理論』
ホートレイ・ケインズ論争の再評価
貨幣経済の時論的研究におけるパラダイム転換)
補論 ケインズ初期の倫理学的研究の再評価(ケインズの哲学的探求とムーア『倫理学原理』;ケインズの『確率論』;ケインズ倫理学の歴史的地平)

著者等紹介

小畑二郎[オバタジロウ]
筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。1947年生まれ。1970年慶應義塾大学経済学部卒業後、1977年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。財団法人日本証券経済研究所研究員、筑波大学社会科学系講師を経て、1995年筑波大学教授。1993~94年米国ジョージメイソン大学公共選択研究センター客員研究員、2003年カナダ、アカディア大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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手押し戦車

6
所得水準が高い企業や個人にさらに所得水準を上げても貯蓄率が上がるだけで消費に回らない。低所得水準の企業や個人は投資の増加や消費が大きくなり雇用が増える。将来の収益が期待出来る状態で心理的に企業家の気持ちが強気だと市場の利子率を超えるまで投資出来るので通過が周り所得分配が進む。デフレ期は政府の規制緩和により供給を増やすと雇用が増える市場原理主義とは逆に有効需要を増やし供給を現状維持し所得を創出し経済を回復させて行く。雇用を増やし賃金を上げて行くのが経済の本質で消費を上げ投資を増やす環境を作る。温故知新だ2014/09/14

メルセ・ひすい

0
9-46 赤51 功利計算に光を当てる・・ 不確実性を理論の中心に据えたケインズを描く・・マーシャルからケインズへの経済学の歴史的意味を辿り、彼らの主題が何であり、何を乗り越え、何を継承してきたかを検証。不確実性を克服し、雇用の安定を図るケインズ思想の起源を明らかにし、現代の文脈によみがえらせる。経済学だけでなく、倫理思想と経済学史や政治哲学との密接な関係を分析。とらえにくいケインズの「思想構造」を明らかにする。経済学の入門書。2008/02/01

ミスター

0
面白くない。玄人向けというか、たんに硬けりゃいいというわけでもあるまい。たんに私が興味を持ってることについてなにも書いてなかっただけだが。2020/09/21

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