内容説明
ペットボトル、家電、自動車、建設廃棄物など日本の個別リサイクルシステムの現状と問題点をつぶさに観察しつつ、「潜在資源価値」の本質的意味や「生産物連鎖制御」の実行可能性を理論面から明らかにする。日本を含む東アジア全体を見据え、「バッズ」を「グッズ」に変える新たな社会経済システムの構築をめざした提言の書。
目次
第1章 静脈経済の現状の概観―問題の所在
第2章 容器包装の適正処理とリサイクル
第3章 使用済み家電製品のリサイクルの現状と課題
第4章 使用済み自動車のリサイクルの現状と課題
第5章 建設廃棄物リサイクルの経済的側面
第6章 廃棄物の発生・排出抑制とリサイクルの制度的課題
第7章 企業のイニシアティブによる廃棄物処理と情報―拡大生産者責任の理論的基礎
第8章 潜在資源価値と円滑な資源循環の可能性
第9章 使用済み電気・電子機器(E‐Waste)の適正処理とリサイクル
第10章 東アジアを中心とした広域静脈・再生資源循環統治レジームの構築の可能性
第11章 新しい資源循環型レジームの展望―国内資源循環と国際資源循環の接合
著者等紹介
細田衛士[ホソダエイジ]
慶應義塾大学経済学部教授。1977年慶應義塾大学経済学部卒業、80年同経済学部助手、82年同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、87年同大学経済学部助教授を経て、94年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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