純潔の近代―近代家族と親密性の比較社会学

個数:

純潔の近代―近代家族と親密性の比較社会学

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年03月29日 18時07分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 200,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766414233
  • NDC分類 367.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

近代におけるロマンティック・ラブとは何か。19世紀に「ホーム」が中産階級の間で定着した時期の米国と、大正期に「家庭」が新中産階級の間で登場した時期の日本を中心に、「ロマンティック・ラブ」、「愛」、「恋愛」に付与された意味を比較研究。

内容説明

わたしたちが当たり前のように思っている「愛」や「恋愛」は、歴史の産物にほかならない。気鋭のアメリカ人研究者が、日米比較を軸に、近代日本における「愛」の歴史を辿り、日本近代の家族制度、結婚制度、文化の特徴を追究。配偶者選択の意思決定主体、家族形態、夫婦関係の変容を、明治・大正記の書籍・雑誌などにみられる言説から捉え、さらにアメリカの事情との比較から「愛・性・結婚の三位一体」という「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」を分析する。比較歴史社会学的アプローチから、日本における友愛結婚の誕生、性規範や親密性の変容、近代家族の成立とそのゆくえを解き明かす。

目次

1 純潔の構造(聖と俗としての恋愛;男女交際・コートシップ)
2 恋愛至上主義の時代(恋愛至上主義の栄光と陥穽;日本における友愛結婚の誕生)
3 「恋愛結婚」と「近代家族」(「恋愛結婚イデオロギー」再考;自我・恋愛・テロス;「家内性の核」の日米比較へむけて)

著者等紹介

ノッター,デビッド[ノッター,デビッド][Notter,David]
慶應義塾大学経済学部准教授。1964年、米国生まれ。オベリン大学(Oberlin College)卒業。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カモメ

3
大正期はロマンティックラブを優先するのではなく、友愛結婚、幸福や理解を求められていた。離婚率の増加から恋愛結婚の重要性が説かれるようになったものの、純潔は求められ、そこで推奨されたのは教養や人格の向上を求める教養型男女交際であった。見合結婚は伝統、恋愛結婚は近代とリンクされているが、歴史の中ではもともと見合結婚は上層部に限られており、農民には恋愛結婚が公認されていた指摘や、恋愛結婚が必ずしも自由意志とリンクしているのかという指摘が興味深かった。2020/08/16

check mate

2
「ロマンティックラブイデオロギー」と「恋愛結婚」はイコールではなく、大正期の都市において「ロマンティックラブイデオロギー」と「友愛結婚」が結び付いていた。2017/01/14

なめこ

0
愛・性・結婚の三位一体といわれている「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」と「近代家族」の形成とがどのように関わっていたのか、あるいはいなかったのか。アメリカと比較すると、日本における「恋愛結婚」は屈折したかたちであらわれてくるという指摘が興味深かった。2017/01/28

HolySen

0
戦前戦後と、男女交際や家庭、結婚についての歴史を「純潔」、「ロマンティック・ラブ」、「聖-俗(デュルケーム)」、「夫婦愛」、「恋愛至上主義」などの概念を補助線に、日米比較しながら整理していく。特に、ロマンティック・ラブやホームを聖なるものとして扱い、近代化を単線的な過程と捉えず、文化的な過程として扱うことにオリジナリティがあるという。第一章から第四章までの歴史的な整理は勉強になるし、第五章における日本の恋愛結婚論批判と第六章における日本の近代家族論批判は、なかなか冴えている。2015/12/06

真名

0
あくまで論文のための参考資料にするつもりだったけど面白かった。近代以降の恋愛結婚と都市型核家族、個人主義との関連。「男性が女性を指導し、それが交際の契機となる」ことを「教養型男女交際」というらしい。何にでも名前つけるんだなぁ…2014/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/133192
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。