叢書21 COE-CCC多文化世界における市民意識の動態
異文化接触から見る市民意識とエスニシティの動態

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  • サイズ A5判/ページ数 274p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766414165
  • NDC分類 316.823
  • Cコード C3336

内容説明

タイでの数次にわたる現地調査から、異文化接触の場としての「エスニック・ツーリズム」がローカル社会の民族間関係に与える影響を明らかにする。

目次

第1章 エスニック・ツーリズムと「真正な文化」の語り手:既存研究のまとめ
第2章 政治的概念としての「山地民」
第3章 観光資源としての「山地民」
第4章 イメージ管理者としての国家
第5章 イメージ提唱者としてのミドルマン
第6章 イメージを再生産する「山地民」
第7章 「山地民」イメージを担える人/担えない人

著者等紹介

石井香世子[イシイカヨコ]
名古屋商科大学外国語学部准教授。1975年生まれ。2005年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専攻は社会学(エスニシティ論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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★★★★★

2
北部タイにおけるエスニック・ツーリズムの現状、特に旅行代理店などを中心とした「ミドルマン」と概念規定される媒介者層の分析を通して、「真正な文化」とは誰が決定するものであるのか、「山地民」なるエスニシティがいかに重層的なものであるか、を考察してゆく論文です。少々荒削り(誤植も多い)ですが、個人的には非常に示唆を受けました。まだ考えがまとまっていないので、詳細はそのうち小生のブログにて。2009/08/14

西東京のハリソンフォード

1
観光や都市に注目した素晴らしいケーススタディの宝庫。アンケートやインタビュー調査の項目や、そのなかでのやり取りの描写は完全に筆者の意図がわからない部分もあったが、そこにも面白い事例がいっぱいあった。欧米人観光客、アジア人観光客、欧米社会のマイノリティの観光客、でタイの観光へのまなざしが異なるという分析が痛快。2023/03/31

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