出版社内容情報
農村研究中心の歴史人口学を超えて、近世の京都を取り上げ、都市住民が激変する環境にどのように対応してきたのかを分析。社会経済史としても第一級の実証研究。宗門改帳という全住民を対象とする資料をベースにして、京都町人の日常生活、都市生活全体を解明する。
内容説明
都市経済の進展に伴う借家人、奉公人の消長。都市を襲う天災や人災の傷跡。三条界隈、西陣などの町に残された「宗門改帳」をもとに都市を支えた「町衆」の社会経済的構造の解明に迫る、歴史人口学最新の成果。
目次
第1章 近世都市の歴史人口学
第2章 前近代日本の都市人口史
第3章 人口変動のメカニズム―西堂町
第4章 西陣の経済危機と人口―花車町
第5章 雑業者の町と人口―志水町
第6章 幕末における人口と世帯の構造
第7章 近世京都の奉公人―長期趨勢と人口プロファイル
第8章 災害と復興の人口史―元治大火と京都町人
終章 近世後期京都の人口減少
著者等紹介
浜野潔[ハマノキヨシ]
関西大学経済学部教授。1958年、東京都に生まれる。1987年、ハワイ大学社会学部修士課程修了。1989年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。慶應義塾女子高等学校教諭、京都学園大学経済学部助教授、同教授を経て2002年より現職。専攻、日本経済史、歴史人口学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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