シーア派の自画像―歴史・思想・教義

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  • サイズ A5判/ページ数 301,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766413366
  • NDC分類 167.8
  • Cコード C3014

出版社内容情報

イスラーム・シーア派の歴史・思想を概説。本書はシーア派の第一級の宗教学者によって執筆された「シーア派によるシーア派入門」ともいえるもの。訳者による丁寧な解説により、客観的な理解が得られるようにした。(原著は1975年刊。)

内容説明

イランの国教であり、イラクにおいては人口の過半数を占め、レバノン民兵組織ヒズボラが標榜する宗派、イスラーム・シーア派。本書は、イスラームの少数派であるシーア派を、歴史・思考方法・教義の3つの側面から総合的に叙述する概説書である。著者タバータバーイーは、神秘主義哲学の中興の祖として知られ、フランスのコルバンや日本の井筒俊彦など、非ムスリム圏の研究者とも交流をもつなど国際的に活躍した聖職者である。本書は、英語、フランス語、ドイツ語をはじめとする各国語に翻訳されるなど、シーア派の概説書として、国際的な評価も高い。

目次

第1部 シーア派の歴史的背景(シーア派の生成と発展;シーア派の分枝)
第2部 シーア派における宗教的思考(宗教的思考の三つの方法)
第3部 十二イマーム派から見たイスラームの教義(神;預言者;来世;イマーム)

著者等紹介

タバータバーイー,セイイェド・モハンマド=ホセイン[タバータバーイー,セイイェドモハンマドホセイン][Tabataba’i,Sayyid Muhammad Husayn]
十二イマーム派シーア派の著名な哲学者、クルアーン註釈学者。1904~1981年。生地タブリーズ(イラン)、ついでナジャフ(イラク)の神学校コンプレックスで学ぶ。1935‐6年からタブリーズで教育活動に従事。1945年、ゴム(イラン)に移住。以後、同地を中心にイスラーム神秘主義哲学を主とした研究・教育活動に従事

森本一夫[モリモトカズオ]
東京大学東洋文化研究所助教授。1970年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程ならびにテヘラン大学人文学部大学院博士課程中退。博士(文学)。東京大学東洋文化研究所助手、北海道大学大学院文学研究科助教授を経て、2004年より現職。専攻はイスラーム宗教社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

可兒

2
正直、読んでいて思ったのは『カルト臭い』ということ。異教徒にも分かりやすく書こうと努めているのが分かるのに、ムアーウィヤとアリー関係の記述だけやたら文章に余裕がないあたりが特に。もちろん、一般の信者さんはそんな思想でもないだろうし、原著者が神秘主義に寄ってる人なのは分かっているつもりなのだが2012/06/29

thuzsta

1
12イマーム派内部から書かれている。しかし神学的な部分は日本人には馴染みにくい表現で書かれているので少し難しい。2012/02/04

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