内容説明
突然の米中接近の衝撃により、冷戦期の国際関係はいかに変貌したか。国際政治の専門家が各国内政への影響と歴史的意義を、多角的に分析。また、30年を経て公開された米国「ニクソン大統領文書プロジェクト・国家安全保障会議(NSC)ファイル」、国務省文書などのほか、関係各国政府の一次資料にもとづく、現代史の再構築を試みる。
目次
問題の所在と構成
第1部 当事国の背景と歴史的意義(米中接近再考―「頭越し外交」の構造的分析;中国の対米接近要因―国内的文脈と対外的文脈;米中接近と台湾―情報統制と政治改革 ほか)
第2部 関係諸国への影響(米中接近と日本―日本政府(外務省)・自民党の対中国接近政策の失敗
米中接近と韓国―「大国間の協調」と軍事停戦体制
米中接近とベトナム労働党―漸進的解放戦略と軍事攻勢戦略との間で ほか)
著者等紹介
増田弘[マスダヒロシ]
東洋英和女学院大学教授。1976年慶應義塾大学大学院博士課程修了。専門分野は日本外交史、日本政治外交論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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