内容説明
大学の危機を「進歩とは何か」という根本の問いへと差し戻す西垣通氏の講演をはじめ、内田樹氏、金子郁容氏を迎えて「大学の未来」を徹底討論するシンポジウム、『大学ランキング』の小林哲夫氏へのインタヴューなど、ありきたりの教育論・大学論を大きく踏み越える議論満載!オタク化した専門知も、見せかけの学際性も吹っ飛ばす、「新記号論叢書・セミオトポス」第3弾。「スキマ」としての大学。独立行政法人化、大学改革を経て、大学はどこにいくのか?「異空間」としての大学の魅力を問い直す多様な論考を多数収録。
目次
1 グローバリゼーションと知の変質(大学の溶解、文化の自殺;グローバル化と大学知の危機―『アメリカの階梯』を通して)
2 大学「改革」を越えて(大学の未来―新たな改革モデルを求めて)
3 大学の「今」を語る(混乱をめぐる記号の消費;大学と実践―「危機」の本質とその脱出口 ほか)
4 「大学」は何処へ行くのか(大学人が語る大学の傾向)
5 記号論の諸層(パース記号論によるフラメンコ分析の試み;「顔」の記号論の可能性―メディオロジー的接近の試み ほか)