敗戦と民主化―GHQ経済分析官の見た日本

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766412024
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0021

内容説明

連合国総司令部民政局主席在日経済分析官(のちカリフォルニア大教授)として活躍した著者が、当時の米国占領政策と日本の民主化の実態を、冷徹な視点でリアルタイムに分析した画期的論考。占領期の分析(単行本として刊行)に加えて、開戦までのファシズム化を追ったレポートもあわせて収録した。

目次

日本における民主主義の展望(占領当局が直面したもの;占領の基本目的 ほか)
補論1 日本における民主主義(天皇の位置;日本の政治体制 ほか)
補論2 日本におけるファシズムの抬頭(民政党政権;民政党の没落 ほか)
補論3 一九三〇年代日本における独裁制指向(ファシスト、権力を追う;斎藤実政権 ほか)

著者等紹介

ビッソン,T.A.[ビッソン,T.A.][Bisson,Thomas Arthur]
1900年ニューヨーク生まれ。23年ラトガース大学卒業、24年、コロンビア大学修士号取得(神学)。宣教師として中国に4年間滞在後、1928年帰国、コロンビア大学中国研究科に学び、1929年より外交政策協会(FPA)の極東研究員に加わる。37‐41年、雑誌『Amerasia』編集兼執筆者。42年、経済戦委員会(Board of Economic Warfare,BEW)に参加。終戦までの2年間、太平洋問題調査会(Institute for Pacific Relations,IPR)の機関誌『Pacific Affairs』の副編集長を務めた後、連合国総司令部民生局に移り、主席経済分析官として勤務。帰米後、48年からカリフォルニア大学バークレー校(政治学科)講師。マッカーシズムによって追放され、68年からオハイオ州ウェスタン・カレッジ、ついでカナダ・リニソン・カレッジでようやく教鞭をとる。79年カナダ・ウオータールーで死去

内山秀夫[ウチヤマヒデオ]
慶應義塾大学名誉教授、法学博士。1930年東京に生まれる。53年慶應義塾大学経済学部卒業。58年同大学法学部政治学科卒業。59‐60年米国連邦議会研究員。慶應義塾大学法学部副手を経て、73‐94年同大学法学部教授。1994‐98年新潟国際情報大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。