内容説明
「保守」と「リベラル」を超えて。アメリカ最古で最上の名門家族である「ボストンのバラモン」。アメリカン・ドリームを体現したアイルランド系移民家族の「ボストン・アイリッシュ」。2つの世界を通してアメリカ市民社会の最深部を浮き彫りにした新進気鋭の文化人類学者による画期的論考。
目次
1 「文脈」を求めて(「丘の上の町」にて―ボストンでのフィールドワーク;ボストン・ブラーミン―「ローウェル家はキャボット家とのみ話をし、キャボット家は神とのみ話をする」;ボストン・アイリッシュ―「あなたに試練をあたえ、失望させるかもしれない。でも決してあなたを見捨てはしない」;ボストン再訪―「近代」のジレンマと“文化の政治学”)
2 郷愁と理念のはざまで(地上で最後で最良の希望―「アメリカ」をめぐる相克;ひざまずかない解釈学―文化人類学からのまなざし)
著者等紹介
渡辺靖[ワタナベヤスシ]
慶応義塾大学環境情報学部助教授。1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業(1990年)後、ハーバード大学大学院修士課程(1992年)ならびに博士課程修了、Ph.D.(1997年、社会人類学)。ケンブリッジ大学、オクスフォード大学客員研究員を経て、1999年より現職。専門は文化人類学、文化政策論、グローバリゼーション研究、アメリカ研究。2003年度安倍フェロー(米国社会科学研究評議会ならびに国際交流基金日米センター)としてハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所客員研究員
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