感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
3
「ビン・ラーディン…の師であるアッザームの考え方自体は、いくつかの著作から理解できると言われています…その柱は「カリフ制の復活」だったと言われています。「カリフ制」とは、預言者ムハンマドが亡くなった後に、ウンマの指導者としてムハンマドの後継者であるカリフが選ばれていくシステムです…オスマン帝国が崩壊した後にトルコ共和国が成立し、そのケマル・アタチュルクによってカリフ制が1924年に廃止されてから以降、イスラーム世界ではカリフが存在しなくなった…つまり、イスラーム世界の精神的柱が不在になった」2016/07/21
ふみ
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6人の編者による現代イスラームの社会状況の講演集。議題内容は中央アジアのイスラーム復興、スーフィズム、イスラーム復興運動、対テロ戦争、オスマン・トルコにおけるイスラームの共存システムおよびインドネシアで展開されるイスラーム。特にオスマントルコの統治システムは多宗教多民族共存のシステムとして非常に興味深い。またインドネシアは世界最大のイスラム国であり中東とは異なるイスラーム理解がある地域。情報が不足していることを実感した。2010/11/23