運動+(反)成長―身体医文化論〈2〉

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  • サイズ A5判/ページ数 353p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784766410204
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C3022

内容説明

成長/退化という近代の制度から、われわれの知と文化は遠く離れているのか?速度という近代の快楽からの自由を、われわれの運動する身体は胚胎しているのか?「運動と(反)成長」をテーマとする歴史・文化研究のみならず、脳科学・医療社会学・老人研究などの論考を加えた発展的な成果。身体論・文化研究に「医学的なもの」を接続させた新しい学問領域を開拓。今注目を集めるパフォーマンス系諸領域の論考と座談を収録。

目次

序 「運動+(反)成長」
第1部 知の構成の中へ(人体実験と近代医学の成長―19世紀のドイツ医学;「運動」の起源と「生理学的身体」イデオロギー;脳と運動―進化から発達まで ほか)
第2部 文化の政治の中へ―成長/反成長(複製技術時代の優性学―「身体文化」における「政治の美学化」と『ユリシーズ』;(反)成長物語の中の優性学とサフレジズム―ヴァージニア・ウルフ『ジェイコブの部屋』の身体医文化論的読解
D・H・ロレンス『恋する女たち』における「柔術」と身体文化 ほか)
第3部 生の運動・反復の中へ(脚/足の復権―ヴィクトリア朝の歩行文化;運動と医療―高齢者における歩行機能の重要性;音楽演奏行為における楽器と身体―西洋の楽器をいくつかの例として ほか)

著者等紹介

武藤浩史[ムトウヒロシ]
1958年生まれ、慶応義塾大学法学部教授。慶応義塾大学卒、英国ウォリック大学Ph.D.専門は英文化・文学

榑沼範久[クレヌマノリヒサ]
1968年生まれ。横浜国立大学教育人間科学部メディア研究講座助教授。東京大学卒、東京大学大学院MA、英国ケント大学MPhil.専門は表象文化論
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