信仰とテロリズム―1605年火薬陰謀事件

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  • サイズ B6判/ページ数 430p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766409673
  • NDC分類 233.052
  • Cコード C0022

内容説明

「なぜ」起きたのか?「陰謀」は存在したのか?それは「誰にとって」悲劇だったのか?弾圧下にあったイギリスのカトリック教徒による、謎に満ちた衝撃的な陰謀事件を、今日的視点で読み解く。

目次

第1部 機が熟すまえに(だれの頭に王冠を;誠実なパピスト;意見の相違)
第2部 聖ジョージの馬(王とその子供たち;スペインの慈悲;ファニトンの如きケイツビィ)
第3部 火が燃え猛り狂う道(荒療治;有害な火薬;…危険性がある。;曖昧かつ胡散臭い手紙)
第4部 発覚―神によるのか悪魔によるのか(ミスター・フォークス、逮捕さる;ゆるやかな拷問;火と硫黄;この浅ましき者たち)
第5部 死の影(反逆者の心臓;ジェズイットの反逆;告別;悪魔のやり口か)

著者等紹介

フレイザー,アントニア[フレイザー,アントニア][Fraser,Antonia]
1932年イギリス生まれ。オックスフォード大学(レイディ・マーガレット・ホール)卒。歴史文学者

加藤弘和[カトウヒロカズ]
1934年東京生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(英文学専攻)。慶応義塾大学教授を経て、名誉教授。現在、東北公益文科大学教授
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感想・レビュー

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松本直哉

26
日本の切支丹迫害、フランスのユグノー戦争、そして英国のカトリック迫害。同時多発的な宗教的不寛容は偶然だろうか。逮捕と拷問を避けて隠れ家の隠し部屋でミサを捧げる神父、それを支える敬虔な女たち、耐えかねて国会議事堂爆破を企む男たち。味方を巻き込む結果になってもいいのか。教皇至上主義=国王軽視と見られたイエズス会士らへの偏見から、彼らまで罪を着せられる。カトリックの肩をもつつもりもないが、もともと国王の離婚問題という不正義から出てきた国教会がゆるぎない正義になるのは皮肉としか言いようがない。2020/01/29

viola

10
アントニア・フレイザー著だから間違いないだろうと思って。エリザベス朝の日本語文献は沢山あるけれど、ジェイムズ朝となると数がかなり、いや本当に少ないので有難い限り。2段組みで400ページ超えなので、かなりボリューミーです。火薬陰謀事件=ガイ・フォークスですが、別に彼が陰謀の中心人物と言うわけではなく、最初に逮捕された人物+上院の地下室にいたところを見つかったから彼の名前だけ有名になった模様です。シェイクスピアとの関わり(陰謀に加わっていたという意味ではなく)や、宗教やテロとの関係も興味深い。2012/09/24

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