内容説明
日本の都市研究の先駆であり、巨大な体系を独力で打ち立てた奥井復太郎の研究を再考し、全体像の見えにくくなっている現代の都市研究に新たな角度から光を当てる。
目次
第1部 都市論(奥井復太郎の都市認識とモダニズム;奥井都市論と都市社会学;奥井都市論と欧米の社会科学;社会的実験室としての東京)
第2部 社会政策と生活論(奥井復太郎の社会政策論―その光と影;奥井復太郎の生活論についての覚書;生活誌研究と奥井復太郎)
第3部 社会調査論(奥井復太郎の都市論―理論と実証と政策・計画との間;奥井復太郎の都市社会調査;都市的人間像への視線)
第4部 芸術論と文学論(奥井復太郎とジョン・ラスキン;文学と社会科学との間―都市文学と都市研究;アルトシュタットと永井荷風)