Keio UP選書<br> 法と正義のイコノロジー

Keio UP選書
法と正義のイコノロジー

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766406566
  • NDC分類 704
  • Cコード C1370

内容説明

一見われわれの日常と関わりが薄く、近寄り難いイメージの「法と正義」。しかし、素晴らしい絵画を通してアプローチすれば、愉しく、身近なものになってくる。聖母のような正義の女神はなぜ目隠しをしたのか、ゴヤ、クリムトが時代の中で考えた正義とは。バリ島のビーマの大冒険譚。江戸庶民が鯰に託した正義の意味。最高裁に象徴される現代日本人の法意識…。本書は、古今東西の豊富な絵画を用い、法と正義の概念をイコノロジー(図像解釈学)の手法で平易に説いた、斬新な法文化論である。

目次

第1章 中世イタリア都市社会における「正義」のイメージ
第2章 目隠しされた正義の女神
第3章 ゴヤの正義
第4章 したたかなエディプスの反逆―グリタフ・クリムトの『法学』
第5章 クルタ・ゴサ旧裁判所天井画―ピーマ・スワルガに見るバリの正義観と救済思想
第6章 幕末維新期の錦絵―描かれた「法」と「正義」
第7章 法的象徴空間としての最高裁判所

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

2
正義の女神の目隠しはいつ頃定着したのか。彼女は何故天秤と剣を持っているのか。絵画を読む伝統のあった西洋絵画に描かれた正義や法のイメージ、バリ島で裁判所に用いられた建物に描かれた地獄と天国図の内容、日本の鯰絵や違式詿違条例の絵解き、そして最高裁をはじめとする裁判所などのモチーフは何を意味するのか、といったことの説明を通じて、法や正義を人々がどう理解したかを語らせている。執筆者により濃淡はあるが、概ね楽しめた。2014/10/16

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