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内容説明
本書はシュティフターについての40年余にわたる私の研究生活から生まれた、独立の研究論文、作品の翻訳、及びその間に書かれたエッセイをまとめたものである。
目次
1 シュティフターの文学・自然との対話(シュティフターの自然論と動物;自然描写における色彩表現―『深い森』論;文体の変容と自然描写―『聖夜』から『水晶』へ;自然による守護と疎外―『バイエルンの森から』論考;シュティフターの自然論の本質;キルヒシュラーク・冬山の便り;『キルヒシュラーク・冬山の便り』の読者に;『キルヒシュラーク・冬山の便り』について)
2 シュティフターの文学・時代の背景(青年シュティフターの恋―「ファニイ体験」とその意義;『コンドル号』による宇宙への飛翔―新進作家シュティフターの誕生;『ヴィティコー』解釈の系譜―晩年におけるシュティフター像と作品の受容)
3 シュティフターの文学・現代への影響(トーマス・マンとシュティフター―書簡と日記にみる精神の触れ合い ほか)
4 シュティフターの文学・研究の周辺(ビーダーマイアー時代―市民文化の源泉を探る;『ヴィティコー』研究の新しい動向;プラークとシュティフター;国際シュティフター・コローキウム;アイゼンマイアー編『シュティフター文献集』―シュティフターの精神において捧げられた労作;ローゼンベルガー・グート訪問記)
本文注解
付録(アーダルベルト・シュティフター主要作品邦訳名一覧;アーダルベルト・シュティフター生涯と作品;アーダルベルト・シュティフター主要作品翻訳一覧 ほか)