内容説明
暮しの手帖社社長、モデル、編集者、いつだって体当たり波瀾万丈のしずこさん。昭和の名編集者花森安治とともに「暮しの手帖」を作り続けた大橋鎭子。90歳にして初の自伝。付録に創刊初期の編集後記とグラビア。
目次
1 花森安治と出会う
2 子ども時代、そして父と母、祖父のこと
3 第六高女時代
4 戦時中の仕事、そして暮らし
5 「暮しの手帖」の誕生
6 「暮しの手帖」一家
7 手紙でつづるアメリカ視察旅行
8 「暮しの手帖」から生まれたもの
9 すてきなあなたに
付録 「暮しの手帖」から
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
75
うすうす気づいてはいましたが、「とと姉ちゃん」は暮しの手帖をモチーフにしたオリジナルドラマなんですね。2016/10/06
itoko♪
72
今春から始まるNHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』のモデル、大橋鎭子さん。「ひとりひとりが、自分の暮らしを大切にし、あったかい家庭があったなら戦争にならなかったと思う」と話す、雑誌編集者 花森さんと共に、雑誌 暮らしの手帖を創刊する。日々の暮らしや家事を少しでも楽しく快適にしたい、そしておしゃれも楽しみたい。それはいつの時代も変わらない女性の願い。浴衣地のテーブルクロスなんて、当時はすごく斬新だったんだろうなぁ。花子とアン以来、久々に観たい!と思った朝ドラなので、開始が楽しみです。2016/03/27
風眠
38
『暮しの手帖』ときどき買う雑誌。写真が素敵で、文章が素敵で、誌面のデザインが素敵で。いつもの生活、でもちょっとオシャレなのが素敵。広告を載せない(ヒモ付きにはならない)というポリシー、お金を出して買ってくれる読者にとって価値のあるものしか作らないという信念、こうした美意識の高さが『暮しの手帖』そのものということ。キャリアウーマンの先駆けとも言える大橋鎮子さん、さらりとヒラリと仕事の厳しさを表に出さない生き方が美しい人。シンプルでキッパリとした文章に、芯の強さと美しい生き方とがにじみ出ている回顧録。2013/05/30
スノーマン
28
ドラマとはまた違う大橋さん。でもなんとなく高畑充希ちゃんが語りかけてくるような気分で読み進めた。いろんな壁や困難もたくさんなのに、引き返したりしないその力はどこから出てくるのか、とにかく素晴らしい。社員も含め家族みんなで力を合わせ、でも馴れ合わずというのはとても難しいことだと思うけど、大橋さんや花森さんが中心だったからこそ出来たのだなぁ。当時の記事や写真も素晴らしい!2017/05/10
まど
27
大好きな「暮らしの手帖」がこんなに家庭的で読者への愛情あふれる雑誌だったとはびっくりした。暮らしに込められた思いに胸が熱くなる。「暮らしの手帖」といえば花森安治さんしか知らなかったけれど、大橋鎮子さんの真摯で真面目、温かでチャーミングな人柄も強い影響を与えた雑誌なんだとわかった。徹子の部屋に出演してほしいなぁ。2010/10/07