内容説明
死者はどのように葬られたのか?生活保護家庭の死者発生率は一般の人々の約5倍。貧困者のほか、高齢者、障害者、外国人などの震災弱者たち。格差がいっそう深まっている今日、もし大都市を大地震が襲ったら?震災の被害は平等には訪れない!浮かび上がってきた“格差社会と震災”の全貌。
目次
第1章 なぜ、いま阪神・淡路大震災なのか(大地震は予知されていた;どこで被害の明暗を分けたか;家がつぶれて多数の死者が;全国で一千万戸以上があぶない)
第2章 死者の数はどのように確定されたか(死体検案書;泥だらけの遺体;遺体安置所で;三四都府県で火葬;「死者六四三七人」)
第3章 震災弱者(震災弱者とは;高齢者;生活保護受給者;外国人;障害者;子ども・若者)
第4章 大震災が照らし出す格差社会(高齢者の格差;住宅の格差;都市の貧困)
第5章 震災死をなくすために(住宅の安全;震災死をなくす住宅を)
著者等紹介
いのうえせつこ[イノウエセツコ]
1939年生まれ。横浜市在住、フリーライター。女性の視点で様々な社会問題を取材、執筆・講演活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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