出版社内容情報
近年のSNSの普及といった環境変化も踏まえ，「社会的」なネットワークの形成・維持を支える人間行動の基本原理について，社会学の知見をベースに理論的な説明を提供。個人に始まり，小集団から大きな社会システムへと論を展開。集団のダイナミックスを個人の視点から扱う試み。
◆主な目次
はじめに
１章 イントロダクション
２章 ネットワークの基本的な概念（?T）：ネットワークにおける個人
３章 ネットワークの基本的な概念（?U）：全体ネットワーク
４章 ネットワークの基本的な概念（?V）：ネットワークの分割
５章 社会的ネットワークの心理学的基盤
６章 小集団，リーダーシップ，社会的ネットワーク：その基本的構成単位
７章 組織とネットワーク
８章 スモールワールド，サークル，コミュニティ
９章 ネットワーク，影響，普及と拡散
10章 社会関係資本としてのネットワーク
11章 社会的ネットワーク研究における倫理的なジレンマ
12章 おわりに：社会的ネットワークに関する10の基本的なアイデア
はじめに
1章 イントロダクション
つながること
情報マップとしてのネットワーク
リーダーとフォロワー
コンジットとしてのネットワーク
社会的ネットワーク分析の視点
2章 ネットワークの基本的な概念（?T）：ネットワークにおける個人
イントロダクション
ネットワークとは？
関係性についての社会学的な問い
ダイアドと相互性
バランスとトライアド
われわれは今どこにいるのか
3章 ネットワークの基本的な概念（?U）：全体ネットワーク
イントロダクション
分布
複合性
役割と地位
まとめ
4章 ネットワークの基本的な概念（?V）：ネットワークの分割
イントロダクション
ネットワークのセグメントとその呼称
観察者の視点に基づくネットワークの分割
われわれは今どこにいるのか
5章 社会的ネットワークの心理学的基盤
物事を成し遂げること
コミュニティとサポート
安全と親密さ
効果性と構造的すきま
安全の欲求と社会的ネットワーク
効果性と社会的ネットワーク
安全と，効果性への両方の欲求？
地位や階級に動機づけられること
安全，エフェクタンス，地位の文化差
動機づけと実践的なネットワーク
企業人の動機づけ
個人のネットワークにおける認知的限界
われわれは今どこにいるのか
6章 小集団，リーダーシップ，社会的ネットワーク：その基本的構成単位
イントロダクション
一次的集団とインフォーマル・システム：いくつかの命題
純粋なインフォーマル・システム
インフォーマル・システムを見つけるには
非対称な紐帯と外部システムの影響
システムを定式化する
われわれは今どこにいるのか
7章 組織とネットワーク
権威の矛盾
組織における自然発生的なネットワーク
箱の中（型通り），箱の外（独創性），もしくは両方
ギャップを埋める：ネットワークサイズ，多様性，社会的結合性のトレードオフ
われわれは今どこにいるのか
8章 スモールワールド，サークル，コミュニティ
イントロダクション
あなたの知り合いは何人？
個人の知人数に関する非対称分布
スモールワールドのモデル
社会的ネットワークにおけるクラスター化
社会的サークル
スモールワールドの探索
より小さな世界へのスモールワールド理論の適用
われわれは今どこにいるのか
9章 ネットワーク，影響，普及と拡散
ネットワークと普及・拡散─イントロダクション
影響と意思決定
疫学とネットワーク上の拡散
ティッピングポイントと閾値
われわれは今どこにいるのか
10章 社会関係資本としてのネットワーク
イントロダクション
個人レベルの社会関係資本
社会システムの属性としての社会関係資本
われわれは今どこにいるのか
11章 社会的ネットワーク研究における倫理的なジレンマ
研究パラダイムとしてのネットワーク
匿名性，守秘性，プライバシー，同意
だれが恩恵を受けるのか
事例と例証
結論：ベルモント・レポートよりも複雑に
12章 おわりに：社会的ネットワークに関する10の基本的なアイデア
イントロダクション
10の基本的なアイデア
【著者紹介】
Ｃ．カドゥシン
ニューヨーク市立大学名誉教授，ブランディス大学客員教授
目次
イントロダクション
ネットワークの基本的な概念（ネットワークにおける個人；全体ネットワーク；ネットワークの分割）
社会的ネットワークの心理学的基盤
小集団、リーダーシップ、社会的ネットワーク：その基本的構成単位
組織とネットワーク
スモールワールド、サークル、コミュニティ
ネットワーク、影響、普及と拡散
社会関係資本としてのネットワーク
社会的ネットワーク研究における倫理的なジレンマ
おわりに：社会的ネットワークに関する１０の基本的なアイデア
著者等紹介
五十嵐祐［イガラシタスク］
１９７８年北海道に生まれる。２００５年名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士後期課程修了。博士（心理学）。現在、名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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