内容説明
子どもが豊かに育つ「道草」環境はクルマによって奪われている。道路交通行政・通学対策を子ども本位に見直し安心できる道とまちを取り戻そう。
目次
通学路はどんな場なのか
第1部 劣化した通学環境(クルマ優先社会と通学路;クルマ社会が子どもにもたらす害;遊びの喪失と発達への影響;「安全・安心」フィーバーに巻き込まれる子ども)
第2部 失われつつある「道草」(子どもの遊びの質の変化;現代の道草ウォッチング)
第3部 社会は通学路をどう扱ってきたか(学校と通学対策;交通教育と交通施設による安全確保;これまでに行われてきた面的対策;クルマ依存社会からの脱却)
第4部 通学路を子どもの手に(子どもの参画で子どもにやさしいまちづくりを;アクションプラン―提言と実践)
著者等紹介
仙田満[センダミツル]
放送大学教授。1941年神奈川県生まれ。東京工業大学教授等を歴任。長年にわたり子どもの成育環境に関する研究を行い、建築設計、都市計画等に実践している。こども環境学会を創設し、広範な分野に渡り成育環境の改善に取り組むことを提唱
上岡直見[カミオカナオミ]
環境自治体会議環境政策研究所主任研究員。1953年東京都生まれ。2000年まで民間企業に勤務し設計や安全性解析を担当。以後、NPOに転職し自治体の環境・交通政策の研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飯田良智
1
外遊びがなくなったのはたんに子どもが塾や習い事で忙しくなったり、テレビゲームが出て来たことだけが原因ではなく、「車中心社会」になったことも大きな原因なのだとわかった。ヨーロッパでは、車と人との道路を隔てたり、生活区域では、人優先として、スピードを落とさせるために、デコボコ作ったり、という政策が進み、日本とは大きく違うのもわかった。さて、日本はどうすべきか?考えさせられる一冊です。2014/04/03
あれたか
0
'09。色んな面から道草を守れないか見ているが、結局車社会をどうにかしないと、というところにいきつく。あんまり車が通らないところほど、通るやつはスピードを出したがる(関西だけかもしれないが)ので道は本当に今は危ないと思う。かわいそうだ。2011/07/03