内容説明
今日“ストレス”ということばは、心身の不快を感じた状況などといった意味で広く一般に使用されている。本書は、心理学的ストレス研究を、心理的安寧・健康の側面から、刺激によって反応が生じるまでの個人差のプロセスを、刺激の見積もり(認知的評定)と刺激への対応策(コーピング方略)とを中心に記述・説明していく。また、ストレス研究を行おうとする際に参考となるよう、わが国で開発、翻訳されているストレスの尺度の紹介に一章をもうけた。ストレス研究者はもとより、心理学、精神医学、社会学、ソーシャルワーク、看護学、疫学などの関係者、学生への基本の書。
目次
1章 ストレスとは何か
2章 ストレス研究の幕開け
3章 心理学的ストレスモデルの概要とその構成要因
4章 心理学的ストレスモデルに関連する諸要因
5章 心理学的ストレスの測定と評価
6章 心理学的ストレス研究のトピックス
7章 わが国で開発、翻訳されている心理ストレス尺度
著者等紹介
小杉正太郎[コスギショウタロウ]
1967年早稲田大学大学院博士後期課程修了。現在、早稲田大学文学部教授。博士(文学)
大塚泰正[オオツカヤスマサ]
2000年早稲田大学大学院修士課程修了。同大学院博士後期課程を経て、現在、早稲田大学文学部助手、多摩美術大学美術学部非常勤講師
島津明人[シマズアキヒト]
2000年早稲田大学大学院博士後期課程修了。現在、広島大学大学院教育学研究科専任講師。博士(文学)
田中健吾[タナカケンゴ]
2000年東京学芸大学大学院修士課程修了。現在、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程、日本労働研究機構臨時研究助手、杏林大学医学部付属看護専門学校非常勤講師
田中美由紀[タナカミユキ]
2001年早稲田大学大学院博士後期課程修了。現在、ソニー(株)厚木TEC健康開発センター、淑徳大学社会学部非常勤講師。博士(文学)
種市康太郎[タネイチコウタロウ]
2001年早稲田大学大学院博士後期課程修了。現在、聖徳大学人文学部専任講師。博士(文学)
林弥生[ハヤシヤヨイ]
2000年早稲田大学大学院修士課程修了。現在、同大学院文学研究科博士後期課程、淑徳大学社会学部非常勤講師
福川康之[フクカワヤスユキ]
1994年早稲田大学大学院修士課程修了。同大学院博士後期課程を経て、国立長寿医療研究センター疫学研究部リサーチデジデント、明星大学通信教育学部非常勤講師
山崎健二[ヤマザキケンジ]
1997年早稲田大学大学院修士課程修了。同大学院博士後期課程を経て、現在、早稲田大学人間学部、東京商船大学商船学部非常勤講師
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