アメリカの恩寵 - 宗教は社会をいかに分かち、結びつけるのか

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  • サイズ A5判/ページ数 673p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784760150755
  • NDC分類 161.3
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ソーシャル・キャピタルの橋渡しが、コミュニティの分裂を回避させている…米国政治学会の最優秀図書に選出された話題作、刊行!

宗教的な分極化が進むアメリカで、宗教的な多様性が維持されているのはなぜか。その答えを導くカギは、宗教宗派を超えたソーシャル・キャピタルの網の目にあった――膨大な調査データを駆使して実証的に描き出した、コミュニティ論の金字塔!


目次
第1章 アメリカにおける宗教的分極化と多様性
第2章 挿話――古きものと新しきもの
第3章 アメリカの宗教性――歴史的背景
第4章 アメリカの宗教性――激震と二つの余震
第5章 切り替え・整合・混合
第6章 宗教におけるイノベーション
第7章 挿話――エスニシティ、ジェンダーと宗教
第8章 女性革命、不平等の増大と宗教
第9章 多様性、エスニシティと宗教
第10章 挿話――いかに宗教と政治が結びつくのか
第11章 アメリカ政治における宗教
第12章 エコー・チェンバー――会衆内部での政治
第13章 宗教とよき隣人性
第14章 分断された家?
第15章 アメリカの恩寵――寛容な国家がいかにその宗教的分断を橋渡しするか

エピローグ
謝辞
補遺1 信仰重要性調査
補遺2 データ分析
訳者あとがき/原注/索引


《著者紹介》
ロバート・D・パットナム(Robert D. Putnum)
1941年生まれ。ハーバード大学教授。ハーバード大学ケネディ行政大学院学長、米国政治学会会長等を歴任。著書に『孤独なボウリング』(柏書房)のほか、『われらの子ども』(創元社)、『哲学する民主主義』(NTT出版)、編著に『流動化する民主主義』(ミネルヴァ書房)など。本書でウッドロウ・ウィルソン基金賞、一連の研究でヨハン・スクデ政治学賞および米国人文科学メダルを受賞。

デヴィッド・E・キャンベル(David E. Campbell)
1971年生まれ。ノートルダム大学教授。選挙行動や教育、宗教に関する著書多数。

《訳者紹介》
柴内康文(しばない・やすふみ)
1970年千葉市生まれ。1994年東京大学文学部卒業、1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得。同志社大学社会学部准教授を経て、現在東京経済大学教授。専門はメディア論、コミュニケーション論。著書に『デジタル情報社会の未来(岩波講座現代第9巻)』(岩波書店、2016年、共著)、『ソフト・パワーのメディア文化政策』(新曜社、2012年、共編著)、翻訳書に『孤独なボウリング』(柏書房、2006年)、『われらの子ども』(創元社、2018年)などがある。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

63
学術調査に基ずく膨大なデータから現代米国社会の宗教的風景とその変化を分析。宗教の多様性を説明するため東部の伝統的な聖公教会と西部の福音派メガチャーチの集会の様子から話を起こしている。米国の宗教について全く馴染はなかったが、宗派多様性とともに意外と宗教的な社会だなと。”異なる宗教・宗派の人でも天国へ行ける”と思っている人が多いという結果から、天下り的に教義を信じるという意味では信心深くないが、その分、自ら考えているような印象。中絶と同性愛そして人種差別に対する態度が、宗教のみならず政治・社会を分断している。2019/08/10

おさむ

31
朝日新聞の書評欄で絶賛されていた、パットナムの新刊(現地では2010年刊行)。700ページ近い大作で斜め読み。米国ではモルモン、黒人プロテスタント、福音派が三大グループ。年齢が高くなるほど人は宗教的になり、ディープサウスやユタ、ミシシッピバレーが最も宗教的地域‥概ね想定内の内容だったが、驚きだったのは高率で宗教の切り替えが行われ、混合が進んでいること。良き隣人性は、ただ宗教を信じるだけでなく、ネットワークに所属することで培われる。しかし、宗教的過ぎると意見の相違への寛容度が低くなる負の側面もあるという。2019/07/06

BLACK無糖好き

21
原著は2010年刊。アメリカにおいて宗教がどのように分極化してきたか、そして宗教的多元性は宗教的分極化といかにして共存しうるのかを、信仰重要性調査等、様々なデータを分析し、いくつかの傾向を導き出している。特にアメリカにおいて宗教は非常に流動的なものであり、この流動性こそが共存の大きな鍵だという見方が印象に残った。「宗教性指数」の測度構成など、データ分析にも相当な工夫がなされている。◆アメリカは人類にとっても壮大な実験国家であり、今後アメリカが民主主義国家として、どう進展していくか注目していきたい。2020/07/22

シノウ

7
トランプ旋風に振り回された昨今。アメリカは再び大統領戦を迎えようとしている。移民に対して不寛容、宗教右派など不穏な言葉が出回っていたが、本書を読むにそれはあくまで一部の声が大きな人たちの話であるような気がしてきた。アメリカという国は、様々な宗教があり彼ら自体も移籍をすることや、他宗派を信仰している友人や知人、地域の人との関わりによって偏見や差別を克服しようとする動きもある。 無論宗派によっては温度差があるものの、過激な理論だけでアメリカを判断することはアメリカを見誤ることになると強く感じた。2020/02/17

紙狸

7
2019年2月刊行。原著は、アメリカの2人の政治学者が2010年に出版した。アメリカ社会と宗教の関わりを論じる。「訳者あとがき」は、原著に「インスタント・クラシック(公刊時点で名作)」という評価が与えられた、と紹介している。もっともだと思った。世論調査・アンケート調査の数字を駆使している点で学問的である。様々な信仰の現場で生の声を丁寧に拾っている点で、並のジャーナリズムを凌駕する。アメリカに「無神論」「不可知論者」はほとんどいない。この国を理解しようと思ったら、宗教は避けて通れないテーマだ。 2019/06/04

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