内容説明
国家公認の歴史書には書かれなかった史実、書きかえなかった真実。
目次
第1章 平城京に旅立つ前に
第2章 平城京への道、伝統と革新の弁証法
第3章 長屋王家木簡の発見、貴族たちの知られざる日常
第4章 官僚社会の発展、聖武即位前夜の宮城の姿
第5章 二条大路木簡の発見、聖武と光明の精神世界の入り口
第6章 遷都の日々、衆生救済へのみはてぬ夢
第7章 奈良の都の終焉、あるいは律令国家完成への道
著者等紹介
渡辺晃宏[ワタナベアキヒロ]
1960年生まれ。東京大学文学部卒。同大学院をへて、現在、奈良文化財研究所都城発掘調査部史料研究室長として、平城宮・京跡の発掘調査と木簡の整理・解読に従事。専門は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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a-park
4
人事や物品授与から税の徴収まで一つ一つでは大した意味を持たない木簡も、推定年代・出土位置・当時の出来事と絡めて考察すれば見事に世相を描き出す鍵になる 木簡の話だけで平城京時代を語りきってしまう手腕は見事だった2011/05/22
たま
3
全体的にすごい読みやすくてオモシロ(でも初版はちょいちょい校正が甘くて引っ掛かるところも多かった、第七章七節八節がひどい)木簡とか当時の史料とかを組み合わせて平城京の様子が解き明かされていくのがミステリーっぽくてワクワクする。平城宮跡歴史公園また行きたいな〜2020/06/06