内容説明
さまざまな不安が渦巻く世の中で、とかく暗くとらえがちな未来。そんな未来を明るく変える力が「未来の記憶」。そもそも記憶といえば過去にかかわること。一方で予定や展望を記憶することもまた記憶。これが「未来の記憶」だ。その未来の記憶を生み出すのが、過去の記憶を引き出し、現在と組合せる「今の記憶(ワーキングメモリー)」の力。本書では、「今の記憶」を鍛えることで、「未来の記憶」を明るくする方法を提案する。
目次
第1部 未来の記憶のつくり方(共感が支える未来の記憶;未来の色を明るくする;未来の記憶を支える過去)
第2部 今の記憶の鍛え方(悩が秘めるパワー;脳の「メモ帳」の使い方;悩のアンチエイジング;こんなことでも脳は喜ぶ;ひらめきに迫る)
著者等紹介
篠原菊紀[シノハラキクノリ]
1960年長野県生れ。東京大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、諏訪東京理科大学教授。学生相談室長。専門は脳システム論、健康教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おやつ
4
未来の記憶についてが半分、残りの半分は通常の記憶力の鍛え方についての話です。平素な読み口で脳科学の知識を得るのにいいと思います。未来の記憶についてはもっと読みたい気持ちが残りましたが、明るい未来を作っていくための3つの質問がよかったです。2017/05/25
りんふぁ
2
脳をコントロールするじゃないけれど、より良い選択をしていけるように意識して学習し鍛えていけるのだなぁと。勉強になりました。2018/09/09
ころにゃん
2
過去の事実は変わらなくても、過去の記憶が作り変えられる。生きる力を生み出すような手法に驚いた。相談を受けたとき、傾聴したり、ミラーリングで相手に合わせ、お互いの信頼関係を形成し、言葉にできない部分での伝達では、リズムやスピードや間を合わせ、呼吸を合わせる。「大変な状況の中で、どうやって折り合いをつけてこられたのですか?」対処の極意を尋ねる。相談者が、苦難を乗り越えて生き残った、誇り高き先駆者に置き換わっていく。相手の過去の記憶が変容するきっかけの質問をして「未来の記憶」に明るい色をたす。未来志向的に機能 2014/04/14
takao
1
ふむ2022/09/13
林檎
1
評価42018/07/12