内容説明
言語学は言語を通して人間がどのような存在であるかを示す「人間の科学」であるといわれる。時代や社会によることばの変容は、ことばを介して思考する人間のふるまいにどのような変化をもたらすのであろうか。視聴覚優位の情報化社会の中で、今やことばの実態を明らかにし、語・文から言説に至る言語表現にかかわるあらゆる要素を考察することが求められている。新しい状況の下で分析対象の拡大と分析方法の刷新を提案している。
目次
第1章 ことばの不思議
第2章 概念化と言語化
第3章 語義の拡大
第4章 言語理論のあり方:Huang(2000、2007)が問うもの
第5章 意味と形式の交錯
第6章 ことばと文化:水村(2008)が問うもの
著者等紹介
児玉徳美[コダマトクミ]
1935年、広島県生まれ。1958年、神戸市外国語大学英米学科卒業。1975年、ロンドン大学留学。現在、立命館大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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