NTT出版ライブラリーレゾナント
ジャズ・ヒップホップ・マイルス

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757170445
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0073

内容説明

黒人音楽史の再検証。マイルス・デイヴィス生誕85年・没後20年記念出版。ジャズ最大のカリスマが生涯の最後に投げかけた最大の謎。著者も最高傑作と自負する、新たな黒人音楽論の誕生。

目次

ロボット415と精いっぱいのラップ
ファンクの実験・ヒップホップの失敗
トゥ・ビー・オア・トゥ・ビバップ
未来のラップとしてのビバップ
ディジー・ガレスピーの革新
黒いビート・ジェネレーション
血まみれのトランペッター
東と西の黒い声
ニューヨーク・イズ・ナウ
ファンクという仲介者
オン・ザ・コーナー
スクラッチと反旗
ビバップからヒップホップそしてドゥー・バップへ
ブラック・オア・ホワイト
1851年の大航海/エピローグ

著者等紹介

中山康樹[ナカヤマヤスキ]
音楽評論家。1952年大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

6
真逆に向かったウイントンに、好意的でないにせよ時期や作品によっては、ちゃんと評価してるので、マイルス贔屓過ぎや深読み過ぎにみえる論調にも説得力と読ませる力はさすが。「Cool=カッコよさ」はジャズからヒップホップへと。確かに書かれてみると聴いてみたかったパブリック・エネミー・フィーチャリング・マイルス。新しい時代のチャーリー・パーカー、ディアンジェロかケンドリック・ラマーかと思ったが、その短期間での圧倒的な駆け抜けは2Pac。2015/11/30

nizimasu

2
著者の方はマイルスの日本におけるスペシャリストなので、ビバップとの関連や、マイルスの資料から丹念にヒップホップの世界への興味を綴るのだけれど、なかなかじれるぐらいに、ヒップホップの話にならないのが残念。むしろ、往時のジャズの変遷が中心であえて、ヒップホップについて、タイトルにするほどでもなかったのかな。面白いけど2013/06/16

towerofthesun

1
マックス・ローチの予言、「新しい時代のチャーリー・パーカーはラップから生まれるだろう」。黒人性、批評性、メッセージ性。ジャズとヒップホップに通底するものを、マイルスを軸に読み解く。2015/02/21

koillmatic

1
タイトルは実にwktkさせるものだし、ジャズやヒップホップやマイルス・デイヴィスが好きな人や興味がある人は読んで面白いもの・・・・・かもしれない。 内容はというと、ジャズとヒップホップの共通性や、いかにして後者が前者の文化的系譜に連なるものであるかということを、マイルスを特異点として参照しつつ論じている。 しかし正直、細かい特徴の類似性などをぱらぱらと述べているだけで、議論はとっ散らかっているという印象を禁じ得ない。 筆者はヒップホップの本質をその批評性やメッセージ性に見出しているのだが、ジャズはイン2012/04/06

arnie ozawa

1
想像以上にヒップホップを的確に捉えていて素晴らしい評論。マイルスの経歴では軽視されがちな晩年の意味を踏み台にビバップとヒップホップをつなげ、黒人音楽の本質を照射する。それにしても中山康樹氏の文章はかっこよい。以下引用。”マイルスの歩みが仮に減速したものに感じられたとしても、マイルス以外の時間軸に置き換えた場合、それは目にも止まらぬ速さで展開されている。ここにはマイルス・デイヴィスと他者が共有しうるものは何一つとしてないという心理が隠されている。”2013/09/23

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