出版社内容情報
歯科治療の第一人者が、「観察から確信へ、そして自信を持って生きる道」について、自身の経験から解き明かす。
診察・診断において曇りなき目で見ることほど、たいせつなことはない。しかし、医療の現場においても誤った先入観や知識偏重による誤診はあとをたたない。
臨床家として歯科治療に三十数年関わってきた結論として、人(患者)を見ずして病に対する愚を痛感し、「観察」という当たり前に思える行為の重要性に気づく。本書では、歯周病の真の原因を発見するなど、歯科治療の第一人者が、人生一般に通じる「観察から確信へ、そして自信を持って生きる道」について、自身の経験から解き明かす。
プロローグ 観察から始まる気づき、確信、能力の開花
第1章 観察力が力を引き出す
1 能力発揮の源は観察力
2 観察力が能力を開花させる
3 個別観察力と普遍観察力
4 私の体験から ―既成歯周病理論の誤りに気づく
第2章 人の診断に従事して見えてきたこと
1 正しい診断から始まる
2 人を実際にどう観察するか
3 誤りを恐れ、曇りなき目を守る
4 私の体験から ―不明は不明のまま抱え続ける
第3章 不安から確信へ
1 不安で自信のない私の幼少期
2 不安で歩み出した外の世界
3 弱い体と傷つきやすい心で
4 極限状況の追体験
5 自信と確信への契機
6 私の体験から ―心と体が決定的に変わる
第4章 確信の研究
1 純白の曇りなき目と心に殉ずる
2 V.E.フランクルに導かれて
3 私の体験から ―強い体と意志を育てるもの
エピローグ
解説 心と体のバランス 安保徹(新潟大学教授)
【著者紹介】
1944年生まれ。歯科医。丸橋全人歯科院長。著書に『癒しの思想』『全人的治癒への道』『〈全人歯科〉革命』(すべて、春秋社)などがある。
内容説明
先入観という汚れを全て拭き取ろうとする配慮こそ、観察者の第一の要件だと思っています。ひらめきは、観察の結果築き上げられた未完の理論の先端からスパークし、そのひらめきから発見が生れるのです。どの分野で働き、生活していても、そこから世界を見通し、本質に達する視点を持ち得る。
目次
第1章 観察力が能力を引き出す(能力発揮の源は観察力;観察力が能力を開花させる ほか)
第2章 人の診断に従事して見えてきたこと(正しい診断から始まる;人を実際にどう観察するか ほか)
第3章 不安から確信へ(不安で自信のない私の幼少期;不安で歩み出した外の世界 ほか)
第4章 確信の研究(純白の曇りなき目と心に殉ずる;不安な大衆 ほか)
著者等紹介
丸橋賢[マルハシマサル]
1944年群馬県生まれ。東北大学歯学部卒業。同学部助手を経て、1974年、丸橋歯科クリニック開業。1981年、「良い歯の会」活動開始。2004年、群馬県高崎市に「丸橋全人歯科」を開業。現在、丸橋全人歯科理事長。日本口腔インプラント学会、日本全身咬合学会会員。日本歯内療法学会認定医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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