自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか

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自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757160569
  • NDC分類 461
  • Cコード C0045

出版社内容情報

現代の生物分類学では、「魚」は存在しない!

18世紀の天才リンネから始まった生物分類学は、20世紀になって「魚は存在しない」との結論に至った。なぜ?! そこには科学と直感の間に抗争があった! おもしろくて発見に満ちた一冊。

「存在しない魚」という奇妙な事例
フジツボの奇跡/魚類への挽歌
底の底には何が見えるか
バベルの塔での驚き
赤ちゃんと脳に損傷を負った人々の環世界
数値による分類
よりよい分類は分子から来たる
科学の向こう側にあるもの

【著者紹介】
1962年生。アメリカの進化生物学者・科学ジャーナリスト。

内容説明

分類とは、自然の事物に名前をつけることである。アリストテレスからリンネを経て現代にいたる生物分類学は、多様な生物界の全貌を知り尽くすという壮大な目標を掲げて発展してきた。本書は、生物分類学の歴史を平易に語り、人間にとって「分類」とはどういうことかを考察する。分類という行為は、分類者と分類対象とが一体となって構築する「環世界」からなっている。しかし、20世紀後半に発展した科学的分類学は、「魚類は存在しない」などと主張して、ヒトの環世界から乖離してしまった。はたしてそれでいいのだろうか?科学と直感の抗争を描く、面白くて発見に満ちた本。

目次

「存在しない魚」という奇妙な事例
自然の秩序(若き預言者;フジツボの奇跡;底の底には何が見えるか)
直感の輝き(バベルの塔での驚き;赤ちゃんと脳に損傷を負った人々の環世界;ウォグの遺産)
科学の重圧(数値による分類;よりよい分類は分子から来たる;魚類への挽歌)
直感の復権(奇妙な場所;科学の向こう側にあるもの)

著者等紹介

ヨーン,キャロル・キサク[ヨーン,キャロルキサク] [Yoon,Carol Kaesuk]
アメリカの進化生物学者・科学ジャーナリスト。マサチューセッツ州シャーボーン生まれ。1985年イェール大学卒業、1991年コーネル大学Ph.D.(生態学・進化生物学)。1992年から『ニューヨーク・タイムズ』紙に生物学や生態学の記事を書いている

三中信宏[ミナカノブヒロ]
生物統計学・進化生物学。農業環境技術研究所上席研究員・東京大学大学院教授

野中香方子[ノナカキョウコ]
翻訳家。お茶の水女子大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フジマコ

28
私達の視覚、感覚、聴覚、味覚、触覚で感じる世界観での生物分類と科学的な裏付けに基づく生物分類について書かれている。 科学的な裏付けに基づき、正しく生物を分類すると、「魚類」は、存在しなくなるんだって。 海や川に住むえら呼吸を行うよく似た形の生き物はの祖先をたどっていくとありとあらゆる別の生き物にたどり着き、「単一の祖先から進化した種」にたどり着かないからなんたと。 ジャレドダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」と同じ匂いがする本です。読み進めていくとジャレドさんのことも出てきてやっぱりなとにんまり(^v^)2014/02/23

yooou

10
☆☆☆☆☆ 予想外にスリリングでエキサイティングな一冊でありました。環世界センスと科学の衝突によって巻き起こる軋轢の数々はつまるところ僕らのひとりひとりの世界観の差であり、それはつまり個体差だ。この議論の趨勢はひとえに環世界センスの違いによる淘汰の結果に左右されると思うのだけども果たして僕はどっち側で生き残るのはどっち側なんでしょうか2015/04/14

イノ

8
科学的には魚類はいないんだってΣ(゚Д゚)  そんな近代の生物分類学の歴史をたどる本。 人類には言葉も国境も越えて普遍的に直感で動物を分類する能力があって、一人の天才が現在の命名方を確立した。 ダーウィンが8年かけてフジツボを研究して嫌いになったり、脳の損傷で動物の区別が付かなくなったり、分類法方で科学と直感が対立したり、当時の生物学者の立場が弱かったり、 地味なように思える題材ながら意外と面白かった。 簡単そうに思える分類、読メの本棚もまともに できない僕には才能は無かった><2016/05/15

Lagavulin

7
めちゃくちゃいい。生物分類学の通史を学べる。生物の分類でここまで意見が分かれ、学派が生まれているとは知らなかった。そして文体が軽くてサクサク読めてしまう。締め方も最高。2022/05/01

mawaji

7
東海林さだおのエッセイで出てきた著者の名前が気になって手に取りました。タイトル通り生物分類のあり方を通して今の大量絶滅時代、生物多様性の危機を問いかける内容は平易な語り口で興味深く読みました。学術的、科学的な分類はもちろんたいせつですが、それぞれの環境において日々の生活での環世界センスをもって「自然とすなおに向き合って、その秩序を構築できる人」になりたいものです。ネットもなく黒電話の時代には戻れませんが、老母が住まなくなりハクビシンが居座っているという実家の母屋に帰れば環世界センスを取り戻せるでしょうか。2017/06/14

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