漁業という日本の問題

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757160552
  • NDC分類 662.1
  • Cコード C0062

出版社内容情報

日本漁業の現状や問題点を明らかにし、漁業に成功した国々の改革事例を分析することで、日本漁業再生への道筋を示す。

1970年代から衰退が始まった日本の漁業が、持続的かつ生産的な産業に生まれ変わることができたら、衰退に向かっている各種産業に多くのヒントを与えることができるはず。
本書では、日本漁業の現状や問題点を明らかにし、漁業に成功した国々の改革事例を分析することで、日本漁業再生への道筋を示す。

第1章 食卓から見た魚
第2章 日本漁業の現状
第3章 持続的に儲かる漁業の方程式
第4章 日本漁業の処方箋
第5章 ノルウェーの漁業改革
第6章 ニュージーランドの漁業改革
第7章 なぜ日本では乱獲が社会問題にならないのか?
第8章 解決への道筋――クロマグロの資源管理

【著者紹介】
勝川俊雄(かつかわ・としお):1972年生まれ。三重大学生物資源学部准教授。専門は水産資源管理と資源解析。著書に『日本の魚は大丈夫か』(NHK出版新書)が、監訳書に『魚のいない海』(NTT出版)がある。

内容説明

このままでは日本の漁業は壊滅する。残された時間は少ないが、適切な資源管理を中心とした制度改革を実現すれば、補助金に頼らない、自立した、持続的に儲かる産業へと再生することは可能だ。

目次

第1章 食卓から見た魚
第2章 日本漁業の現状
第3章 持続的に儲かる漁業の方程式
第4章 日本漁業の処方箋
第5章 ノルウェーの漁業改革
第6章 ニュージーランドの漁業改革
第7章 なぜ日本では乱獲が社会問題にならないのか?
第8章 解決への道筋―クロマグロの資源管理

著者等紹介

勝川俊雄[カツカワトシオ]
1972年東京都生まれ。三重大学生物資源学部准教授。専門は水産資源管理と水産資源解析。東京大学大学院農学生命科学研究科にて博士号取得。東京大学海洋研究所助教を経て現職。水産資源を持続的に利用するための資源管理の理論的な研究で、日本水産学会論文賞および日本水産学会奨励賞を受賞。研究のかたわら、政策提言のほか、漁業者や消費者とともに、持続可能な水産資源管理や、漁業の制度改革に向けた活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

35
魚という資源には限りがある。しかし海全体をメンテナンスするインセンティブが漁業者にないため、乱獲が発生して資源が枯渇するというパターン。処方箋として、政府が漁獲高や漁獲区域を決めて、漁業者ごとの「所有権」を確立させておく。一般の財やサービスで、お上が生産高を決めると取引が阻害されるが、漁業で「統制経済」が成り立つのは、海が「共有資源」という特殊な財であるから。大気汚染の公害問題と同じ構造。2014/06/21

スパイク

10
いい本を紹介していただきました。お気に入りさんの『とにかく読んで欲しい!』をそのままいただきます。私、食べる魚は苦手なんで、ある意味、魚がなくても生きていけるような気がするのですが、この本はそんなことを問題にしてるのではありません。研究者が問題にとりくみ、解決策を提示しても目先の利益にしか関心のない政治家や就業当事者、まわりまわって私たち消費者への意識改革を促します。著者に何が何でも伝えたいことがあり感情論だけでなくきちんとした調査のうえ語りかけるのですから伝わります。学者さんはこうでなければいけません。2014/05/01

CCC

8
論旨は簡明。日本周辺の魚がいなくなったために漁獲量が減っている。理由は近辺国や地球環境などの外部要因ではなく、日本の乱獲にある。有効な規制が取れておらず、管理システムは全く整備されていない。逆に言えば大きな問題はそれぐらいなので、改善すれば日本漁業は立て直せる。以上。海外の成功例も多く紹介されており、日本と対比的になっている。「漁業問題」ではなく「日本の問題」と向き合う必要があるという話。鯨の事とかよりも前に考えるべき事がある。2016/12/22

こともえ

7
データも公開してないなんて…なんて閉鎖的な『ムラ』社会。魚好きとしては、このまま衰退していくのは嫌ですね。早い者勝ちのオリンピック方式から、質重視のIQ(Individual Quota)方式へのシフトと、処方箋見えているんだから、これまでは失敗でした、すいません。といって変えればよいのに。それが、資源を守ることにも、漁業従事者を守ることにつながるなら。まずは、やってみないと。すでに、新潟での県主導による先例もあるのだから。2015/02/17

尾張こまき

6
衝撃的な本です。「漁業の問題」って言ったら日本人の魚離れで魚が売れなくて困ってるのかなー?と思ってたでしょ。とにかく読んで仰天の内容です。日本人て勤勉で賢くて節度のある民族だって、なんとなく思ってたよ。こんなデタラメなことがまかり通ってなんて涙目。とにかく読んで欲しい!読めばみんなに伝えたくなる内容満載!既得権者の世界に単身切り込んで行く筆者勝川さんスゴイです。「批判だけでなく対案を」、なかなかできないことですよ。ムネリンじゃないけど勝川さん生まれてくれてありがとうって言いたい。息子はこんな人に育てたい。2013/08/18

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