出版社内容情報
森?外は医療行政官として、公衆衛生と予防医学にいかに取り組んできたのか。曾孫がその生涯を追い、脚気問題の真相にも迫る。
明治日本を代表する文豪、森?外において最大の汚点とされる「脚気紛争」。
?外のもう一つの顔である医療行政官として、公衆衛生と予防医学にいかに取り組んできたのか、その足あとを追いつつ、脚気問題の真相にも迫る。曾孫である著者にしか書けない「医の世界の森?外」像を提示する。
[第一部] 鴎外と脚気紛争
[第二部] 鴎外のドイツ留学
鴎外が本当にやりたかったこと
鴎外の恋人
ベルリンの第三の下宿
[第三部]鴎外と私
父と息子
Y染色体と顔
医学からの街づくり
鴎外生誕150周年
[第四部] 鴎外の系譜
祖父の肖像
耄碌寸前
目には見えない贈り物
【著者紹介】
1960年生まれ。千葉大学医学部教授・医学博士。森?外の曾孫。著書に『胎児の複合汚染』(中公新書)、共著書に『へその緒が語る体内汚染』(技術評論社)などがある 。
内容説明
予防医学に命を賭した文豪の真実。
目次
第1章 鴎外と脚気紛争(謎の疾患「脚気」;ドイツ留学の使命;鴎外の脚気対策;臨時脚気病調査会の研究;鴎外の医学業績;鴎外と高木兼寛;脚気に立ち向かった戦友同志)
第2部 鴎外のドイツ留学(鴎外が本当にやりたかった事;鴎外の恋人;ベルリンの第三の下宿)
第3部 鴎外と私(見えない糸;父と息子;Y染色体と才能;医学からの街づくり;鴎外生誕一五〇周年;天馬行空;『妄想』)
第4部 鴎外の系譜(順天応人;祖父の肖像;台湾と日本;『耄碌寸前』;根津神社;目には見えない贈り物;霊安室とは;人材のゆりかご)
著者等紹介
森千里[モリチサト]
1960年生まれ。旭川医科大学卒業。京都大学医学部で医学博士取得。京都大学医学部助手、米国国立衛生研究所環境健康科学研究所(NIH/NIEHS)Visiting Associate、京都大学大学院医学研究科助教授を経て2000年から千葉大学教授(大学院医学研究院)。2008年から千葉大学予防医学センター長(兼務)。米国ミネソタ大学公衆衛生学部客員教授。専門は、環境生命医学、発生学、解剖学。胎児期の環境汚染物質曝露が出生後の子供や次世代の健康に与える影響に関する研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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